異世界転生したけど現実と行き来できるのだが?〜現実世界の知識を活かして異世界で生き延びろ!〜

@akisuhan

第1話

 僕は河野梓かわのあずさどこにでもいる18歳の高校3年生だ。

 いつも通り高校が終わってコンビニへ買い物に行っていると、僕はテレビでしか見たことのないような光景を目にした。

 強盗犯がレジの店員に向かってナイフを突きつけていたのだ。

「おい! 金を出せ!」

「は、はい!」

 店員はレジを開けて金を出そうとしている。だが、店員は焦っていたのかうまくレジを開けれずにいた。

「早くしろ! 警察が来るだろうが!」

「しょ、承知しました!」

 強盗犯に怒鳴られたにもかかわらず、店員はレジを開けれていない。もしかしたら、警察が来るまでの時間稼ぎをしているのかもしれない。

「わざと焦っているフリをして時間稼ぎをしているのか?」

 強盗犯が気づいてしまったようだ。

「20秒以内に開けろ。さもなくば……」

 強盗犯は辺りを見回すと、強盗犯がポケットに入れていた銃を僕に突きつけた。

「な、何?」

 僕は思わず声をもらしてしまった。

「あの男を殺す」

 強盗犯は僕を人質に取った。

 その時、後ろから声がした。警察だ。

「強盗犯め! 銃を下ろせ!」

 強盗犯は銃を下ろした。

「よし、そのまま銃を捨てろ」

 強盗犯は銃をその場に落とした。

「こちらに来い!」

 強盗犯は僕の隣を通って警察の方へ歩いて行った。その時、僕は気づいた。強盗犯は左手に黒いボタンを持っていたのだ。僕は嫌な予感がして逃げようと後ろを向いたが遅かった。

「カチッ」

 ボタンの音がした。

 その瞬間僕はとてつもない音と光に包まれた。きっと強盗犯が爆弾を持っていたのだ。実際は酷く痛いはずなのに、死に際だからか痛みを感じない。僕は振り向いて強盗犯を見ようとしたが、爆風ではっきりと見ることができなかった。

そのまま意識が遠くなっていき……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界転生したけど現実と行き来できるのだが?〜現実世界の知識を活かして異世界で生き延びろ!〜 @akisuhan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ