性同一性障害かもしれない僕(女)のお話

リンゴ

どうして、僕は女なの?

それは突然のこと

ある日、思ったこと

ふと、違和感を覚えたこと

「なんで、私は女に生まれたんだろう。」

自分は小さいころから可愛いものが好きだった。

年子の姉とは、女子力の差が見てすぐわかるくらいだった。

それなのに、

自分が女であることに、違和感を覚えた。

それにいろいろ分からない。

恋愛対象は男だ。

可愛いものだって好きだ。

スカートばっか履いてるし

なぜ、

男でいたいと思えたのだろう。

その日から、自分が少し変わった。

自分のことを僕と言うようになった

だけど、学校だけでしか僕とは言わなかった。

家族に一人、うるさいのがいるから。

それは姉だ。

先ほど書いた年子の姉がうるさかった。

一度、姉の前で僕と言ってしまったことがある。

そのとき、姉はこう言った。

「なんで僕なん?気もち悪。」

冷たい一言だった。

その言葉は私の心を深く傷つけた。

治りはしない、心の傷。

つらかった。

だから家ではぜったいに僕と言わなかった。

けど、学校は違った。

みんな、認めてくれた。

そりゃあ、変だとか言う人もいる。

だけど、それでも「気持ち悪い」とは言わなかった。

言わないでいてくれた。

あぁ、僕でもいいんだって思えた。

それからはずっと僕と言っている。

家族はなんやかんや言いながら認めてくれた。

まだ、僕のことを男子と言ってバカにする人もいる。

だけど、わかったこともある。

自分は、自分らしく生きていいんだってね。

だから、隠さないでいい。

自分らしく居ていいんだよ。

それが自分でしょ?



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

性同一性障害かもしれない僕(女)のお話 リンゴ @ringo0319

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ