カクヨム短編コン5-最終選考に残った作品とそうじゃないヤツについて

 私個人の場合、短編と長編では書くときの力点の置き方が違うのですが、とりあえず、前話で「テーマを決めたい」という話をしたのもあります。


 「テーマを決める」という点では短編も長編もあんまり変わらないと思ってます。

 短編のほうが、わりと具体的なワンテーマにフォーカスしがちで、長編はわりとざっくりテーマ。

 章ごとであるとか、いや、別に章じゃなくてもいいんですが――登場人物ごととかでもいいと思います。複数のテーマを扱うことがあります。

 あ、ミステリとか、状況と人物描写がやたら多いものはワンテーマかな?……やはり、ものによりますね。

 『アルカマル戦記』とか複数テーマを持たせようとしていますが、10万字ぐらいならワンテーマでいいんだろうか。


 ……まぁ、いいや。

 長編、ヨクワカラナイ。。。


 あと。

 カクヨムコンの最終選考に残った作品とそうじゃない作品について、一個の考察は時期的に興味ある方も多いんじゃないかと思って、取り上げてみることにしました。


 ここでは、カクヨムコン6については参加できていないので、カクヨムコン5の振り返りをしたいと思います。


 短編は2作。

『寺内敦子の受難』と『東京転生・2020』を提出しました。


 で、結論から言うと、『寺内敦子の受難』(ラブコメ)は最終選考まで残りました。

『東京転生・2020』(現代ファンタジー)のほうは箸にも棒にも掛からなかったです。


 この結果については、実は、書いてる時から薄っすら分かっていたかもしれません。

 単純に、『寺内敦子の受難』のほうが書きやすかったんですよね。


 その理由としては『寺内敦子の受難』のほうがテーマが明確だったからです。

 彼女の成長before⇔afterにテーマがあるのですが、そのへんを起承転結明確に、1万字以内にまとめられたのがよかったのだと思っています。

 私自身、この作品についてあまり後悔がないです。


 一方で、自分が転生ものを書くとしたらこんな感じかなと書いてみた『東京転生・2020』のほうは、私の書く小説としてはチャレンジングでした。

 読んだら分かるんですが……というか、下手なので読まないでいただきたいのですが笑


 第7話のクライマックスとか、ヤケクソ。

 バトルを書くにも文字数足りないし、設定薄いし、それものすごく描写して爪痕残せるほど、読者に訴えかけるものあるのかと問われると、ビミョーなんですよね。。。


 当時は書くことに意味があるってとりあえず書ききりましたが、「転生もの書いてみる」っていうのが先行して、肝心のテーマが練れてない。

 テーマがないから、キャラクターとかもハリボテみたいで、なんか薄い。

 キャラクターが薄いから、勝手に動くこともないので、次に何書いていいのか分からなくなる。

 

 つまり、テーマがなくて、キャラクターも薄いから、書いてるときになので、あんまよくなかったなぁと思ってます。


 ふんわりと、設定自体はわりと好きなんで……

 テーマと、テーマを強調するのに沿ったキャラクターの個性を研ぎ澄ませてる必要があるのと。

 テーマを際立たせる物語の展開を練って、実はリベンジしたいなと思っている作品のひとつです。


 短編の場合は『東京転生・2020』みたいな感じで、力任せに書ききってしまうことは可能なんですけど。。。

 今年の私は、あんま書ききることに意味を見いだせないので、多少納得いくもので来年に期待しようかなと思ったりしています。


 ふと閃いて、間に合えばもう一作書いてしまうかもしれませんが、今のところ、ノーアイデアですねー。

 導入は書いたし、流れの説明はできそうですが。肝心の「転」でハッとするような何かが起る気が全くしない。


 一方、長編(特にミステリ)の場合、テーマが決まってないと物理的に「転」が書けません。

 次話ではこれについて、もう少し具体的に触れたいと思います。

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