第27話 涙のdecision

第27話 涙のdecisionデシジョン


 5月23日午前9時天気は雨。ウールブルズのキャンベル区内の病院でリュール達は治療を受けていた。


「・・っ。ここは?そうだ!パラドクスを止めないと!イタタタタ!」


「おい、リュール安静にしてろよ。傷が深いんだから。」


「ザザ。君は無事だったか。リューラは?」


「リューラはまだ起きてないぞ。でも息はしているから安心しろ。」


「そ、そうか・・あいつ強かった。実力が足りないのかな・・・」


「気にするな。あいつが別次元だっただけだ。・・・少しリュールに話したい事がある。いいか?」


「どうしたの?改まって。もちろんいいよ。」


「・・・俺はパラドクスが言っていた計画を知っていたんだ。そして企てた人も知ってる。」


「・・・なんでザザが知っていたの?」


「・・その・・計画を進めているのは俺のお父様なんだ。」


「ザザのお父さんって・・クロノス様!?まさか!?」


「全部事実だ。俺もそれを手伝っていた。5月15日のあの日も・・・」


「・・・あの極魔獣が2体現れた事?」


「ごめん・・俺が加担したから先生が・・」


「・・・ザザ。ちょっとこっち来て。」


「あぁ。」


「ごめんザザ。」


(パシッ)

 リュールは涙を静かに流して、ザザの頬を叩いた。


「なんで・・なんでもっと早く言ってくれながったんだ!もし、もし言ってくれでだら先生は死なながった!」


「・・・ごめん。あの時はお父様の言う通りにしないとって思って・・・」


「そうだったとしでも、死は免れたかも知れないんだぞ!僕だって考えが甘かったから起きたのかもしれない!げど、知っていだら何か変わったかもじれないんだよ!」


「・・・本当にごめん。でも俺はもうあいつらの仲間じゃない。俺はもう用済みだと。だから、これから俺はお父様を止める。それが俺のした罪の償いになれば・・・」


「・・・・なら、一緒に止めよう。僕たちであいつらの計画を!」


「・・・俺を許してくれるのか?」


「あぁ、でも完璧に許して訳じゃ無い。これからの行動で君の事がわかるはずさ。だから僕たちと一緒に来て。」


「わかった!あいつらの計画も知っている限りは全部伝えるぞ。」


「ありがとう。それとさっきは叩いてごめんね。」


「気にすんな。俺が悪いんだから。」


 2人はお互いを信じ合う事を決め、ザザは、終末レクイエムについて知る限りの事を全て話し、5も伝えた。

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 その頃、クロノス達は終末レクイエムに向けて計画を着々と進めていた。


「さて、手始めに魔獣どもを暴走させろ。そして、アビゲール。お前には魔獣の魔力を常に回復させろ。パラドクスは魔獣の位置を把握、そして位置変更を行え。オルフェウスとカリバーは待機だ。」


「承知いたしました。」「はっ!」「了解しました。」「・・・御意」


4人はそれぞれ戻って梵天ぼんてんの間にはクロノスただ1人となった。


きたる10月31日をもってこの世界を私が支配する!アッハハハハハハハハハ!」

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