20話:妹思い

 ユピテル「う゛あぁ!」恥ずかしながら、開いてた足を閉じる。


 スティア「何してたんだよ・・・」呆れ顔で見つめる


 ユピテル「スティアお姉様、何しに来たのですか?」


 スティア「獣人たちの復興を手伝いに来たのさ」

「それにしても、ここの部屋は涼しいな。」


 アーク「それは、温度空調器エアコンで涼しくしてる」


 スティア「なるほど。外が暑くて、自分の部屋だから、涼んでたのか」


ユピテルが気まずい状況に耐えきれず「紅茶を用意するね」逃げるように向かう。


アーク「ところで、先ほど言ってた手伝いとは、具体的にどうする?」


スティア「自分のできる事は、難民たちの誘導と道案内の護衛」

「あとは、情報の告知。そうする事で、獣人たちが戻って来るはずだ」


 アーク「わかった。では、こちらから頼みたい事があるのだが、プラントのスキルを持つヒーリングの職業を探している」

「畑の効率と野菜の管理をできる人をお願いしたい」


スティアと、話し合いがある程度まとまった時、ユピテルが紅茶を出してくれた。


 アーク「いつ出発する?」紅茶を飲みながら質問をする


 スティア「明日の朝には、出発したい」


 アーク「なら今夜は、ユピテルの部屋で泊まるといい」


 スティア「そうする事にするよ」


話し合いが終わり、夕食を食べ終わった後、自室に戻る。




   [ユピテルの部屋]


 スティア「そう言えば、ユピテルと一緒に寝るのは初めてだな」


 ユピテル「そうですね」


 スティア「・・・」

「敬語は止めろ。お前の姉だぞ、他人用語みたいな言い方はしなくて良い」


 ユピテル「ですが・・・」


 スティア「父上も妹たちも許してる。一番の被害者はお前なのだぞ」


 ユピテル「はい」笑みを返す


 スティア「ところで、アークとはどうなんだ?」


 ユピテル「え?」少し顔が赤くなる


 スティア「いや、魔神であるアークのことは嫌いなのかと」


 ユピテル「嫌いでは無いです・・・」

「今まであってきた魔神のなかで、優しいです」


 スティア「そうか」ニヤリと笑いながらさらに話す

「しかしアークと一緒になって、変わったな」

「女神としての使命を受けてから、無理してる感じがあったが、今は穏やかな顔をしている」

「まあ、だらけた格好は、どうかとおもうがな」


ユピテルがさらに顔を赤くしながら、昔の事を思い出し、眠りにつく。


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