ゲーマー達が征く異世界転移!!デスゲームをクリアした俺達は異世界でも最強です!〜

黒鉛(旧俺は弟二代目)

第1話

今から5年前…… 俺はゲームの世界に閉じ込められた。有り得ない…… そう世間は言った。それもそうだ。 この事件は内密に解決されたのだから……  俺がまだ中学生になる前の事、俺は今流行っているVRMMOのCWOを買ってプレイをしていた。試しにプレイ出来るベータテストから製品版まで買った。そしていざプレイしようとした時に事件は起こったのだ。


ログアウトの負荷…… 何が起きたのか、俺は分からなかった。そしてゲームマスターは俺達プレイヤーに言葉を放った。

「プレイヤーの諸君、私はゲームマスターだ。 私は小説のデスゲームに憧れていた。そして遂に今日、デスゲームを開始させる事が出来た。 このゲームはいくつものゲームをコンバートさせた唯一のゲームだ。だから足掻きたまえ……死なぬよう……」


怖い……その気持ちが俺の足を蝕んでいた。死ぬかもしれない。けどこのままでは終われない。俺はそう決意してゲームの攻略に乗り出した……


そしてゲーム開始からゲーム時間で3年経った頃、俺達はゲームの最下層に居た。この3年の間に150人もの人が命を落とした。そこには途中まで一緒のクランに入ってた親友とも言える存在も入っている。俺は最終ボス

クリムゾンアッシュに向けて攻撃を仕掛ける。


「行くぞ!!」その掛け声でパーティーの

仲間であるレイとカナが動き始める。俺は

ドラゴンを召喚し強化魔法ストレスフルを使い二人を援護する。もう俺の頭の中にはこのゲームをクリアする事しか無かった。少しでも可能性があるなら攻撃をする。俺は今持ち合わせているすべての魔力を使い、魔法を放った。終焉のジ・オーラ


その魔法はゲームバランスを崩壊させるほどのスピードでクリムゾンアッシュを壊していく。時間にしてやく2時間ぐらいだろうか?


クリムゾンアッシュはキラキラとしたエフェクトを出して消えていった。やっとクリア出来た……俺がそう思ってると俺達の体がキラキラとエフェクトを出してることに気付いた。あぁ遂に終わる……そう思い俺は目を瞑った……


……………………………………………………


「はぁ、またこの夢かよ……」集団ゲーム

拉致事件が内密に解決してから5年が経ち俺はもう高校生になっていた。この事件が起きてから俺はゲームをすることに抵抗が出来てしまった。でもゲームが好きという気持ちはずっと変わっていない。


ふと時計を見ると8時を指していた。俺は急いで学校へと向かう。俺が学校へ着いたのはチャイムが鳴ったところだった。そしてそのときに俺の足元が光ったのだった。……


あれ? ふと周りの景色が違う事に気付いた俺はそんな間抜けな声を発した。俺の視界にはまるで中世にタイムスリップしたような

円卓に歴史上の人物のような綺麗な女性。そのすべてが此処が自分が知っている場所ではないと物語っている。


その思いを裏付けるように女性は俺達の前に向かって言った。


「私達の国を助けてくださいませ! 勇者様!」やっぱり…… ここは異世界なのだと……

 俺がそう思ってる間に時間は進みステータス確認の時がやって来た。出来れば良い能力を得ていてほしい……そう願い俺は魔晶石に手を置いた……


カンダ アユム

スキル 無し 

固有スキル ゲームステータス

注…本人しか見えない…


えっ? 俺はこの画面を見てそう思った。

ゲームステータスってなんだ? 俺は一応心で唱えてみる。すると……俺の画面にゲームのステータスのようなものが現れた。それを見て俺はまた驚くことになる。


アユ

ジョブ テイマー

スキル テイムレベルMAX

    支援魔法

    ストレスフル

    ウインドフル

    ガードフル

    身体強化

……………………………………………………


このステータスはあのデスゲームの時の

ステータスだ。なんで…… そう思う気持ちの中に嬉しい気持ちも感じていた。もう一度ゲームのようにプレイ出来る。


ふと前を見るともう、話し合いが進んでいた。誰を追放するのか、そんな話し合いで真っ先に選ばれたのは俺だった。まぁ当たり前だろう。俺は一寸も反対意見を述べずこの城を出発したのであった……


俺が城を出発してすぐ俺は同級生に止められた。なんで止めるんだろう? そう思いながら俺はその二人の方へ向いた。この人達は暁麗香さんと柊奏人さんだ。俺はその人達に向かって「なんですか?」と声をかける。


「ねぇ、貴方、アユよね?」


「お前? アユだよな…」  


えっ? 俺はその言葉の意味を理解するのに時間を掛けた。その名前を知っているのは死んでしまった人を含めないと二人しか居ない…… 俺はまさかの意味を込めて二人に言った。


「お前ら、レイとカナなのか?」その言葉に肯定するように二人は頷いた。二人の正体に気付いたところで俺は二人に聞く。


「なんで俺がアユだと気付いたんだ?」


「私は 鑑定と隠蔽を持っているのよ?」

 

 あぁ、そういうことか…… デスゲームで鍛えられたレイの鑑定は超上級の隠蔽魔法さへも鑑定できるようになっていた。そんなレイにならこの手のものはお茶の子さいさいなのだろう。それならカナはまぁ予想がつく。 感だろう。カナの感はよく当たる。それは

デスゲーム中に身を持って知ったから間違いない。あまり会話が進んでない所で俺は喋った。


「なぁ、もう一度パーティーを組まないか?

 もう一度、お前らと一緒に生きていきたいんだ。此処は異世界だから本当に死ぬ可能性もある。だから今回は攻略とかは考えずに冒険をしたい……」俺が一生懸命絞り出したその言葉に感化されたのか、レイとカナも俺の前に来て手を伸ばした。

これはパーティー結成の証。

 デスゲーム時代、ゲームの中で行いこの世界では初めての誓い。「これで俺達はパーティーだ」そう口に出し俺達は動き始めた。

目指すは冒険者ギルド! 俺達の歩く背中はまるで彗星のようだった……








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