二十二話「二人で探したら美味しいのが早く見つかるよ」

 ライオンがいるエリアに向かうと人気のエリアで人が沢山いた。

「見えない……」

 桜がつま先立ちをしているが見えなく、俺見える。っな感じだった。

「もう少し待つか」

「うん」

 人がどんどん進んでいき。ようやく俺たちが見れる番が来た。見てみると立派な髭を生やした雄のライオンが寝っ転がり尻尾を地面にペタペタと揺らしながらこっちを見ていた。

「おぉ……」

「おぉ……」

 俺と桜、同じ反応でライオンを見ていた。

「迫力あるね……」

「あるな……」

「うん、やっぱり凄いね……」

「……」

 桜の顔がやっぱり昔、動物を嬉しそうに見ていた顔のままだった。

 目を奪われてしまうほど可愛いく。やっぱり彼女のの笑顔が好きだと感じる……。

 少し動かすだけで指が触れているのがわかっていたが、あと少しだけ、指以外にも桜との距離を縮めたい。

「もう少しこっちに来るか?」

「……うん」

「―――っ!」

 桜が頷き。こっちの方を見ながら近づいてきて桜の肩の方が当ててきた。

「……小学生の私が仁と肩に触れてるって言っても信じてくれなさそう」

「俺もだよ……」

 ライオンが大きなあくびをし、スッと起き上がり檻の中を散歩していた。

「……じゃあ次の方に行くか?」

「うん! 沢山、仁と見たいから移動しよ」

 一旦、手を普通に握りしめて人ごみの中を避けながら一旦広いスペースへと出た。

「次はどこに行くか?」

「じゃあキリン見に行こう!」

「了解」

 次に移動したのはキリンのスペースに移動すると、テレビで見るよりも檻の高さからキリンの首が伸びていた。

「うわ〜! キリンの首長いね!!」

「すご……」

 キリンも堪能して次はゾウを見ることになり見てみると立派な牙と大きい迫力のあるゾウが鼻左右に揺らしながら歩いていた。

「立派な牙だな」

「ねぇ……。そういえばなんかパパがね。ゾウが踏んでも壊れない筆箱か携帯があったんだって」

「え、ゾウが踏んでも?」

「らしいよ」

「へぇ……。あ、そういえばテレビで見たんだけどゾウって車をひっくり返すのを見たな」

 桜と同棲する前だがお袋と親父と食事の時にテレビを見ていたら時。

「え、ゾウが⁉」

「そうそう、見てて驚いた」

「凄いねゾウ」

「だな……」

 ゾウの方もある程度満喫し、スマホを見てみるとお昼になっていた。

「ここらでお昼にするか?」

「うん。食べよ、お店は……」

 桜がパンフレットを取り出し指をなぞりながら探していた。

「どこにしようかな……」

 俺も桜のところに近づいて一緒に店を探していた。

「――っ!」

桜の方を見てみるとこっちを見て顔を真っ赤にしていた。

「仁の顔が近い、ね……」

「えっ悪い」

 慌てて俺は桜の方から一歩下がった。

「あっ違うの! 仁が顔が近くに見れるのが嬉しくて……」

 パンフレットを顔の方に近づけてこっちを見ながら隠していた。

「探そ、一緒に……。二人で探したら美味しいのが早く見つかるよ」

 桜がこっちの方に手招きをしてくれた。

「わかった……」

 再び桜に近づいて店を探していた。

「あっ仁ハンバーグがあるよ!」

 桜が指をさしてこっちを見ていた。

「本当だ。桜は他に食べたいの……。おっ」

 ソフトクリームを売っている場所を見つけた。

「桜、ソフトクリームあるぞ」

「えっ!? 本当っ!」

 桜の肩と俺の肩があたりながら目を輝かせて見てみていた。

「あるぞ。昼食べて大体……3時ぐらいに食べるか?」

 そのぐらいだったら少し腹が減るから良いと思う。

「うん! 食べよ」

 桜が頷いていた。

「決まりだな」

「……うん。えへへ仁とデート楽しい」

「――っ! そう喜んでくれたらよかった……」

 こっちの顔が真っ赤になって頬がつるほどニヤけていた……。

「じゃあ……」

 俺は桜に手を差し出していた。

「うん」

 桜も手を握り歩くが、朝よりも心臓が五月蝿のを感じ。お昼の方へと歩いていった。


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幼馴染から恋人になって暮らします 二髪ハル @2kamiharu

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