第4話

そんな事を考えているうちに、いつの間にか祭典は終わり、促されるままに王宮の自室に帰ってきていました。


私がぼんやりしているとフードを深く被ったターニャさんが、自室へ訪ねてきてくれました。


「セレナ、祭典の途中から顔色真っ青だったけど大丈夫??」


ターニャさんの、優しい声に私は思わず本音を吐露してしまいました。


「私は·····私は、陛下の言う通り道具として、心を持たないままでいれば良かったです·····そしたらこんな胸の痛みを感じずに済んだのです·····」


私の言葉にターニャさんは、眉根を下げました。


「分からないけど、何かとても悲しいことがあったんだね。ウチも昔、心なんか無ければいいのにって思った事あるよ」


ターニャさんはその暖かい手で、冷え切った私の手を握って続きを話してくれました。


「昔フードを被らないで王都に行ってしまったことがあって、めちゃくちゃ虐められたんだよね。家に帰ってから母さんに『心なんか無ければ、こんなに悲しくならずに済むのに』って言ったんだよ、そしたら『私達は楽しむ為に生きてるのよ、心が無ければ楽しむ事も出来ないわ』って言われたんだよね。セレナは私達と旅してどうだった?」


私はターニャさんの言葉に、ハッとしました。

皆さんとの楽しい会話·····皆さんとの温かい食事·····信頼し合って戦う日々·····満たされた気分で見上げた満点の星空が思い出されました。


「大変な事も多かったですが·····楽しかったです。·····生まれてからこれまでの中で、一番楽しい日々でした·····」


私の言葉に、ターニャさんはニッコリ微笑んでくれました。


「心があるから、楽しめるんだよ。苦しくなると逃げたくなるけど、絶対に楽しい事もこの先待ってるはずだから·····だから、心は捨てないで欲しいな。·····にしても、誰がセレナをそんなに悲しませたのか教えて欲しいな·····私が火魔法で消し炭にしてくるから」


ターニャさんの物騒な言葉に、私は思わずクスリと笑ってしまいました。

心に余裕が出てきたのか、私はターニャさんがフードを深く被っている事が気になりだしました。


「そう言えば、ターニャさんは、国の祭典でフードをとって獣人族の差別を無くす働きかけをするとおっしゃってましたが·····」


ターニャさんはすると、なんでもない様に言いました。


「あー、それね。気にしてくれてありがとう。でも、もういいんだ。っていうか、一族のみんなに止められた『仕事がやりにくくなるから、お願いだから、余計なことすんな!』ってさ。獣人族って映像魔法を唯一使えるから、国で保護されてたんだよね。その特別扱いが、差別に繋がったみたいなんだけど·····少し壁があるくらいの方が、映像魔法の秘密を守るためにはちょうどいいらしい·····って、それはともかくセレナを悲しませた原因を教えてよ!」


私はようやく、ターニャさんにこれまでの経緯を話し始めました。ターニャさんは私の話を最後まで静かに聞き終えると、「あんの、腹黒ヘタレアホ勇者様が!」と、叫びました。

『ヘタレアホ』という謎の言葉に、私が首を傾げてるとターニャさんは、私の手をむんずと掴んで、自室の外に連れ出したのです。

慌てる侍女達や護衛へもターニャさんは「セレナの為だから、行かせて!私より強い護衛がいるなら、着いてきてもいいけど」と言って、ずんずん進んでいきます。


「何処へ行くのですか?ターニャさん!」


「ライズはまだ国王と話し中だから、とりあえずハンの所に行く!」


「賢者様の所へ?なぜですか?」


「セレナに、見てもらうのが1番早いから!」


私は状況を理解できないまま、小走りでターニャさんについて行きます。

どうやら、ターニャさんと賢者様は王宮の客室に部屋が用意されているようです。

賢者様の部屋に着くなり、ノックもせずにバーンとターニャさんは扉を開け放ちました。


すると、机で書き物をしていた賢者様が顔を上げて言いました。


「ターニャが、ノックをせずに入ってくるということは、緊急事態ですね。何がありましたか?」


「ハン、あの腹黒ヘタレアホ勇者をなんとかして!」


ターニャさんはそう言うなり、私が話した内容を賢者様に伝えました。

賢者様は話を聞くなり、深くため息をつき言いました。


「腹黒一途ヘタレドアホ勇者ですね·····一番大切な人を悲しませるとは····」


私は賢者様の言葉に首を傾げ、言いました。


「一番大切·····?勇者様は私の事は別にお好きではないかと思いますが·····」


私の言葉に、賢者様もターニャさんも目が点になりました。それから、賢者様は腑に落ちた様に言いました。


「ああ、セレナ様は、あの時気を失ってたから聞いてないのか·····僕もターニャも各国で魔王討伐の証拠として再生して回って耳にタコだったから、すっかり失念していたよ·····」


そういうなり、ターニャさんと賢者様は私の前に小規模な映像魔法を出してくれました。


映像魔法には見覚えのある、禍々しい扉が映し出されました。忘れもしない、魔王の部屋の扉です。

「うおおぉぉぉぉお!」という雄々しい掛け声と共に、放電しているライズ様が颯爽と扉を開け放ち、魔王部屋に駆け込む姿が映し出されます。


部屋には黒い三本の捻れた角を持つ、禍々しい巨体の魔王がいました。魔王が口を開きます。


「我が魔王だ·····。よく来たな勇者よ····だが、お前はここで死·····」


魔王が話している途中であるにも関わらず、ライズ様は「うおぉぉお、幸せすぎて力が漲る!!!セレナ様が世界で一番大大大大大好きだぁああああああああぁぁぁ!!!」という掛け声と共に極大の眩い雷を纏わせた聖剣を振り下ろしました。

ライズ様の渾身の一撃による激しい放電熱に焼かれて、塵一つ残らず魔王が消されていく様子を最後に映像はプツンと切れました。


私は顔に熱が集まってくるのを感じました。きっと私の顔は真っ赤になっていると思います。


「ライズ様が、私を好いて下さってたなんて·····信じられない·····です。でも、なら何故·····ライズ様は不自然なくらい私と触れないように気をつけたりしたのでしょうか·····」


賢者様とターニャさんは苦笑いして、顔を見合わせました。

ターニャさんが呆れた口調で賢者様に言いました。


「ライズからは、秘密にするように言われていたけど·····もう、いいよね」


「そうですね、誤解させて悲しませたライズが完全に悪いです。徹底的に暴露してやりましょう」


そう言うと、2人は再度私に別の映像魔法を見せてくれたのでした。


それは魔王討伐の旅の夜の映像でした。どうやら、私が寝てしまった後に焚き火を囲んで勇者様と賢者様とターニャさんが話している映像のようです。


勇者様が真剣な表情で、口を開きます。


「聖女様マジで可愛すぎる。近寄るとめっちゃいい匂いする。なんなの?天使なの?女神なの?ああ、愛しすぎる。こんなの誰もが、好きにならずにいられないよ。おい、ハン!お前、聖女様に惚れたらマジでぶっ殺すからな!そういや、武闘会の決勝戦で『僕も聖女様に興味が出てきました』って俺に耳打ちしたの、本気じゃないだろうな?」


「あれは、ライズの力を引き出すための方便ですよ。国の重鎮にライズの本気の力を見せておいた方が良い気がしましたのでね。僕は猫耳がない人には興味ありませんよ」


画像が動揺した様に揺れます。映像魔法は、どうやらターニャさんの目線で見聞きした内容が、再現されるようです、


「うわぁ、キモイ!変態賢者!」


「キモイ変態勇者には言われたくないですね」


賢者様の言葉に、ライズ様は急に落ち込んだ様になりました。


「そうだよな。一方的に好かれるのは気持ち悪いよな。絶対に気づかれないようにしないと·····ハン、ターニャ!一生のお願いだ!俺が聖女様のことを大好きすぎることは、バラさないでくれ!好きな人に気持ち悪がられるのは、本当に落ち込むから·····10年前から俺が聖女様に惚れていた事がバレたら、絶対にドン引きされる」


ライズ様が頭を下げるのを、賢者様は仕方ないなぁといった表情で見ています


「10年前に聖女様に命を救って頂いた事を、お礼を言いたいのですが·····仕方ないですね。ヘタレ勇者のお願いを聞いてやりましょう」


ターニャさんは言いました。


「セレナは、ライズの事、嫌いではないと思うよ」


勇者様は挙動不審に手をバタバタさせながら言いました。


「やめてくれ、そういう誘惑させるような事を言うのは!俺、毎日邪念を払い指一本触れないように、努力してるんだから。好きでもない人に、触れられるのって絶対に嫌だろうから、めっちゃ俺頑張ってるんだから」


賢者様は笑いながら言いました。


「転びそうになった聖女様を助けるために、一瞬で風魔法習得してたのは、驚きを通り越して笑いましたよ。本当にライズは、聖女様が絡むとチート能力発揮しますよね」


ターニャさんも笑いながら言います。


「ウチもあれは驚きを通り越して、呆れたよ。それにしても、そんなに好きなら、武闘会で王様が聖女様を嫁にって言ってくれた時に全力で食いつけば良かったのに!」


勇者様は、いじいじと指をこねながら言います。


「俺は聖女様の心に惚れたから、聖女様の心を取りもどして、俺に心を預けてくれた時に結婚するって決めてるんだよ!」


ターニャさんは、心配そうに言いました。


「確かに、魔王討伐の旅に出発したばかりの頃は、セレナは人形みたいに無表情で、心配だったけど·····今はアホの笑えないギャグの連発のお陰で生気がちょっと戻ってきたみたいだよね。10年前はどうだったの?」


勇者様は、遠い目をして思い出しているようです。

「今でも鮮明に思い出せるよ、10年前俺達がまだ孤児だった頃、金稼ごうとして失敗して、ハンが瀕死の重症を負わされて·····『誰か助けてくれ』って何度も叫んだけど、薄汚い孤児の俺達の事は皆が無視して·····もうダメだと思った時に、聖女様が来てくれたんだよ。一瞬、本当に天使かと思ったけど、違うんだ。ただの怖がりの7歳の少女だったんだ。顔面蒼白で震えていたんだ、それでも治癒しに来てくれたんだよ。護衛達にも『そんな貧民街の孤児に近寄らないでください!病をもらいます!それにその重症は、まだ治癒魔法を身につけたばかりの貴方には治すのは無理です!下手したら死にますよ!国王にも激怒されます!』なんて止められていたのに、『孤児でもこの国の民です。私のこの治癒の力は国民を守るためにあるんです』なんて震える声で言って、俺たちに駆け寄ってハンに震える手で治癒魔法をかけてくれたんだ。難しい治癒だったんだろうな、大汗かきながら治癒魔法をかけてくれて、ハンの傷が塞がると共に聖女様は気を失ったように倒れてしまって·····慌てた衛兵たちに連れ去られてしまって·····俺は、その聖女様の心に惚れたんだ。怖くて堪らなくても、自分の信念を守るために一歩踏み出す勇気とその優しさを、あの幼さで持っていた彼女の心に惚れたんだ·····俺は10年間、彼女への思いを支えに、師匠の元で修行に励み勇者にようやくなったんだよ·····彼女を守るために勇者になったんだ!·····でも、久しぶりに見た聖女様は自分の心の在処が分からなくなっているみたいだった·····だから、彼女の心を取り戻すために、俺はアホになったんだ」


「いや、ライズがアホなのは元からだろ」

「いや、ライズがアホなのは元からですよ」


賢者様とターニャさんのツッコミと共に、映像魔法が途切れました。


私は目からボロボロと涙が流れてくるのを止められませんでした。ここ10年は泣いてなかったせいか、涙の止め方が分からず次から次へと涙が流れてきます。


不要だと言われ、蔑ろにされて、私自身も見失っていた私の心を、ライズ様は大事に思って下さっていたんだ·····そう思うと嬉しくて涙が止まらないのです。


「セレナのそれは、嬉し涙だね?いいよ、たんとお泣き。でも、王女様なのだから鼻水は拭きなよ」


ターニャさんがハンカチを差し出してくれたので、私は泣きながら受け取りました。

するとそこに、ノックの音がして「ハン、開けていいか?」と、勇者様の声がしました。


ターニャさんと賢者様はギョッとして顔を見合わせました。


「ライズは5日くらい徹夜してるので、絶対に正常な判断が今できないですよ。嬉し涙だと説明する前に、セレナ様を泣かせたという罪で、問答無用で僕達に雷魔法を放ちかねないですね」


賢者様の言葉に、ターニャさんは頷くと、泣き続ける私の手をとってクローゼットの中に連れていきます。

ターニャさんと私が、クローゼットの扉を締めると同時に、ライズ様が部屋に入ってきたようです。

ライズ様が疲れた声で言います。


「聞いてくれよ、ハン!あの国王ホント嫌になる!国王のやつ言ってたよな『王子達がいなくなった今、王女の伴侶になるということは、次期国王になることを意味する。国王は魔法の力だけあってもなれぬ。こうなった今、宰相の息子などに王女を嫁がせるのが良いと考えている。それをどうにかしたくば、国民と文官たちから認められる存在となれ。もしそのような存在になれたのなら、王女との婚姻も考えてやろう』って!偉そうに言ってたよな!?」


ライズ様のその言葉に、私はまた涙が溢れてきました。私と婚姻するために、次期国王になろうと頑張っていたからこそ、祭典でライズ様はあのように言ったのだとようやく分かりました。


賢者様は、ライズ様をなだめながら言います。


「文官たちに認めて貰えるように、僕が渡した200冊近い書物を徹夜で読み込んで、7つくらい政策を考えて、文官たちに発表したんですよね?」


「ああ、5日くらい徹夜して必死に考えたのを発表してきたよ。だけど、文官たちから『この国の国王はお飾りですから、余計なことはしなくていいですよ』って言われたんだよ。俺の頑張りがぁー!」


賢者様はやれやれと言った口調で言います。


「ライズは諜報員の仕事を、僕とターニャに押し付けて、修行に明け暮れてばかりいましたもんね。文官たちと顔見知りになれなかったのは。自業自得ですね。先代国王が、息子の出来の悪さに心配して、国王がアホでも国が回るような仕組みを作ったのは、ライズも知ってるでしょう。惜しくも先代国王が国防軍を動かす権利については、王族に残したまま死んでしまったから、今回みたいな王子の抗争が起きてしまいましたが·····この国の文官達の人事権も査定権も国王や宰相には与えられておらず、俺達の師匠の諜報員統括長に委ねられてることくらい、ライズも知ってるでしょう。宰相の息子は、文官試験にも諜報員試験にも落ちて、権力を持てない立場にしかなれない現状が嫌で、この国を隣国に売ろうとしたんだろうな·····」


私はクローゼットの中で、驚きのあまり涙が止まってました。まさかライズ様も賢者様もターニャさんも諜報員だったとは、驚愕です。

先代国王が組織した諜報員のお陰で、この国は成り立っていることには王族教育で知ってはいました。まさか皆さんが、エリート揃いと言われる諜報員の一員だったとは·····驚きと共に妙に納得しました。


ライズ様は明るい声で言いました。


「施策はほとんど貶されたけど、この国に魔法大学をつくることと、魔の森の魔石回収には賛同してもらえたよ。ちなみに隣国をぶっ倒すのは却下された。今回得た隣国の弱みを縦に、資金を搾り取れる限り搾り取るってさ。いやぁ、ホントこの国の文官たちって優秀だよな。『この国の宝は、文官ですよ!王子達が抗争し、国防軍が壊滅的なのにこの国が比較的平和にいられるのは、やるべき業務を粛々とやっていてくれた文官の方達のお陰です!』って思わず叫んできたら、急に仲良くしてくれるようになったよ」


賢者様は、ライズ様の肩を労うように叩きながら言いました。


「その様子なら、文官の支持も大丈夫そうです。なら、国王の言っていた婚姻の条件満たしたのではないですか?」


「それが、国王が急に『王女自身の口から、お前を愛していると言う言葉を聞かない限りは婚姻を認められない』などと言い出したんだよ!誰よりもセレナ様の心を蔑ろにしてきた張本人が、今更!本当に腹立つ!あー、セレナ様にそんなお願いできない·····マジでどうしよう·····」


ライズ様の言葉に、クローゼットを出ようか迷っていると、隣のターニャさんが「心のままに行動していいよ」と背中を押してくれました。

私はいてもたってもいられず、クローゼットから飛び出して叫びました。


「ライズ様を愛しています!心から愛しています!国王の前でも、誰の前でも、私が宣言します!」


そう言って私はライズ様に、タックルする勢いで抱きつきました。

危なげなく一歩もよろけることなく受け止めてくれたライズ様は惚けた顔です。


「え?天使が急に現れた?セレナ様の幻覚が見えるんですけど。5日間徹夜すると、素敵な幻覚が見えるようになるんだなー」


そんな事を言っていたライズ様も、暫く経つと現実だと分かってきたようです。


賢者様に「現実ですよ、アホ勇者」と言われると、急にライズ様は耳まで顔を真っ赤にしたので、私はライズ様が愛おしくてまた抱きしめてしまったのでした。


***



それから何十年もの時が流れました。


数日間、寝込み続けている私の枕元で、ライズ元国王が呟いている言葉を私は聞いてしまいました。目も開けられず、声も出せない病状の私ですが、彼は私の横に頻繁に来ては、取り留めのない話をして行くのでした。


「先日、俺達の曾孫が産まれたんだが、綺麗な茶髪でセレナの面影があったよ。絶対にセレナに似た美人になるなありゃ。俺達の息子もそろそろ引退して、孫のロイが王位を次ぐらしいぞ。そういやこの前、久しぶりにハンに会ったよ。奴も諜報員統括長を退いて、今は大学理事長のみの仕事のはずだが、『ライズが仕事を押し付けるせいで忙しくてターニャとの世界一周旅行に行けない』って文句を言われたよ。それにしても、寝てるセレナは美しいなぁ。起きてるセレナも美しいけど。増えていくシワの1本1本まで美しいからなぁ·····歳を増す事に美しくなる。本当に美しさが留まる所を知らない·····あ、こんな事、言ってるの聞かれると孫のケーシィにまた『じいじの愛が重すぎてドン引き·····受け入れてるばあばの心の広さマジ凄い』って言われるな。気をつけねば·····」


つぶやきというには長すぎる彼の独白を聞き、私は微笑みながら二度と醒めない長い眠りについたのでした。





〜おしまい〜

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聖女は聞いてしまった 夕景あき @aki413

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