回転軸

 どことなく不可知論をほうふつとさせる論調の主人公だった。

 時間が文化に奉仕するのではなく文化が時間に奉仕する。主人公の感覚は、そんな言葉でどうにか想像できているだろうか。してみれば、主人公が相手にする男性はまさにトリックスターであろう。

 トリックスターをも我が身にとりこんだときこそ、まさしく彼女の時は動き出す。

 詳細本作。

その他のおすすめレビュー

マスケッターさんの他のおすすめレビュー2,178