まさかのフランス語からの転換、さらに学習の目的に驚き

 音声言語としてのラテン語を聞いたのは人生で一度だけ、イタリアの教会で公開されていたラテン語ミサを見物した時だ。
 同席したイタリアの友人達も口を揃えて「Non capiamo niente che cosa sta dicendo.(何言っているか全然分かんないね)」と言っていたのをよく覚えている。
 そんなラテン語の直系の子孫であるイタリア語のネイティブ達でも困難なラテン語学習に挑戦する姿勢に敬意を表したい。
 例え挫折したとしても欧州古典に根差した海外の映画や小説をより深く楽しめるようになると思う。