第13話:修道僧の生きざま



 「あいつらが全て四天王中三人倒されるとはな……」



 鳥頭の最後の四天王朱雀はそう言ってあたしたちの前に立ちふさがる。



 「ふむ、いよいよマッスルの出番であるな」





 「じゃ、後よろしく!」




 あたしは修道僧にシュタッと片手をあげそそくさと脇の通用口から先に進む。



 「え、あ、我の出番は!?」


 「お、おい、勇者が勝手に先に行っちゃ見せ場が!!」



 

 どうせ同じようなことするんだろうからと、後ろから聞こえる非難の声を無視してあたしは先を急ぐのだった。

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