最後に僕はミリーさんに話しかけてみることにした。やっぱり話題は剣術についてだよね。


「ミリーさんは何歳くらいから剣術を始めたんですか?」


「うーん、何歳くらいなんでしょう。物心をついた頃にはすでに剣を扱っていましたので。もちろん、剣と言ってもナイフやショートソードの類ですけどね」


「幼い子どもだと、それ以外の刀剣類は重すぎますもんね。で、ミリーさんが現在使っているのは片手剣ですよね?」


「ですね。ロングソードだと攻撃力は大きいですが、どうしてもスピードが落ちてしまいますので。かといってショートソードだとスピードは上がりますが、リーチと攻撃力の面で劣ります。片手剣はそれらのバランスが取れていて、私には扱いやすいのですよ」


「片手剣はミリーさんの可憐さと華々しさにピッタリですね」


「っ!? あ、ありがとうございます」


 ミリーさんは目を丸くしつつ、頬を赤くして照れていた。でも本当のことなんだから照れる必要なんてないと思うんだけどなぁ。



 →4へ

https://kakuyomu.jp/works/16816700429434671245/episodes/16816700429434965511

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