呪いのアイテム喰っちゃった! もう笑うしかねえや!

荒音 ジャック

プロローグ

 「もし、自分の人生が書きかけの物語なら……誰かの心に残る続きを綴りたい……」


 柔らかな春風が吹く。4月中旬の霧雨市・霧雨高校でのこと……中肉中背の黒髪ショートヘアの優しい顔立ちの男子生徒が校内の廊下を歩いていた。


「ねえ、聞いた? また異能風紀委員のひとりが『異形』にやられたって……」


女子生徒たちがそんな話をしているのが聞こえた。


主人公・青音 悠斗は語る。


 異能力を持っている生徒たちで構成された学校内の組織『異能風紀委員』……異能力を悪用する者に対する抑止力であり、更に上の組織から見ては、期待の星でもある。


 まあ、異能力を持たない俺からしてみれば、何の関係も無いなんて言ったら漫画やアニメではテンプレのセリフだろう。


 俺は青音 悠斗、高校2年生で、知り合いからはハルと呼ばれている。どこの組織にも所属していないが、異能力を使う奴らに対する戦闘訓練は受けていた……と言うよりは、滅茶苦茶な師匠に出会ったのが原因だったわけだが、それはまたの機会にしよう。


 授業が終わり、SHRも終わってハルはいつも通りに下校しようとしていた。


特に学校内で付き合いがあるわけではないハルは、まっすぐ家に帰ろうとしていた時のことだった。


 ハルは自身のサブバックに教科書などを詰めていると、コロッと何かが入っていることに気づく。


「……ん?」


 疑問に思ったハルはサブバックの中に入っていた物を手に取って見ると、ソレは直径2cmの金属の球体だった。


 球体の中心には穴が開いており、それを囲むように三角形の刻印が刻まれている。


ハルは「こんな物持ってったけ?」と思いながらブラウスの胸ポケットに入れた。


(なんかの魔道具か? あとでアイツに渡しておくか……)


 そんな呑気なことを考えながらハルは昇降口へ向かうために生徒と教師が疎らにいる階段を下っていると、左肩に異能風紀委員の腕章をつけた黒髪ポニーテールの女子生徒とすれ違った。


 その女子生徒はハッと、何かに気づいたようにハルの方を振り向きながら「そこの君!」とハルに声をかけながら右手を伸ばすと、足がもつれてハルが今いる廊下の床から6段以上の高さから前のめりに倒れる。


 女子生徒は「あっ……これ終わったわ」と今から自分がどうなるかを察してしまったが、それに気づいたハルが目を丸くし、顔を真っ青にして「危ない!」と叫んで両手を伸ばし、自分に向かって倒れてきた女子生徒を受け止めようとした。


そんな時、急にフッと周りが暗くなり、ドンガラガッシャーンと2人はくんずほぐれつになって床に倒れ、女子生徒は「アイタタタ……」とうつ伏せの体勢から起き上がると、下敷きになっていたハルが「あの……いつまで俺の上に載っているつもりで?」と声をかけられる。


「あっ! すまない! 僕がドジを踏んだばかりに……」


 女子生徒はそう言ってハルの上から降りて「異能風紀委員の薪本 彩香だ」と自己紹介をしながら起き上がっている最中のハルに手を指し伸ばした。


 ハルは彩香の差し出した右手を掴んで「青音 悠斗です」と返しながら立ち上がると、彩香はハルの手を握ってあることに気づく。


「……武道でもやっているのかな? 凄い手だ」


 そう、ハルの手には無数の小さな傷跡があり、ガッチリしている。そんなことを聞いてくる彩香にハルは「まあ、空手みたいなものはやっていた」と答える。


 廊下へ視線を向けながらハルは「にしても、どうして急に暗くなっ……」と何かに気づいて言葉が詰まった。


 ハルの視線の先には、誰もいない学校の廊下で、普通ならなんて事の無いありふれた景色なのだが、ハルは自身が感じた違和感の正体を口に出す。


「なんで……誰もいないんだ?」


 そう、ついさっきまで少ないながらも生徒と教師が歩いていた……しかし、倒れた瞬間にまるで自分と彩香以外の人間が校舎から姿を消したように、辺りは静寂に包まれていた。


 すると、困惑しているハルに彩香がこう言った。


「ここは中間世界だ。君のことを狙っている『異形』でも近くにいたんだろう」


 そう言われたハルは彩香に「どうして俺が……」と言いかけたところで、心当たりがあった彩香が遮るように「呪物か遺物の類を持っていないか? 奴らは普通の人間よりもそう言った物に反応する」と言うと、ハルはハッと何かを思い出す。


「もしかして……コレのことじゃないよな?」


 ハルはそう言いながら胸ポケットに入れていた先程の金属の球体を右手で取り出すと、ソレを見た彩香の目にはコオオオオォォォォォ! と、黒い不気味なオーラを纏っているのが見え、思わず戦慄する。


「君は……! なんてものを学校に持ち込んでいるんだ!」


 戦慄する彩香にハルは自身の右手にある物を凝視して「これってそんなにヤバいものなのか?」と疑問に思う。


 ハルが見た限りでは変わった刻印が施された金属の球体だ。それが彩香にだけはなぜか恐ろしいモノに見えるところ、異能者だけにしか解らないのだろうか?


「俺からしてみればただの小さな金属のかたま……」


 ハルはそう言いかけたその時……自分たちの頭上に異様な気配を感じた。


 廊下の天井には緑色の肌をした白シャツと黒の短パン姿の大男が張り付いており、ギョロリと野球ボールのサイズはありそうな双眼でこちらを見下ろしていた。


 人ではないソレは、ハルに向かって飛び掛かり、彩香は「逃げろ!」と顔を青くして叫んだ。


 しかし、ハルは逃げなかった……呆気に取られていたわけでもなく。足が竦んでいたわけでもなかった。


 まるで、ヤンキーが外に出れば喧嘩するというのが日常であるかのように、ハルは自分に向かって飛び掛かってきた人ではないソレに対して右拳を脇に構え、スーッと息を吸う。


 そして「フンッ!」と右の踵で床を穿つような勢いで蹴り、自身の体重が勢いに乗った状態で拳を放った。


 ハルの拳を顔面に受けたソレはグシャリと言う骨が砕け、肉が潰れるような音を立てて、汚らしい肉片をまき散らしながら、彩香の左を通り過ぎるように飛んで行く。


 異能者ではないハルが異能者である自身の目の前で、化け物を一撃で殴り殺したのを目撃し、驚きの余りに開いた口が塞がらなかった。


「うわぁ……ビックリした! あれが『異形』? 実物見たのは初めてだけど倒せなくもなさそうだな」


 そんなことを言うハルに彩香は「き……君は一体何者なんだ? 異能者ではない人間が素手で『異形』を倒せるはずが……」と疑問を口に出すと、ハルは右拳を握りながら答えた。


「俺は異能者じゃないけど『氣功術』っていうテクニックが使える」


 彩香はハルの口から出た『氣功術』という単語を聞いてあることを思い出した。


「待って……僕の知り合いの小学生も君と同じテクニックで師団の魔祓い師を何人か半殺しにしているんだけど、もしかして知り合いかな?」


 彩香の質問に対してその小学生に覚えがあったハルは「ああ!」と両手をポンと合わせてこう言った。


「もしかして凪のこと? アイツも腕白だな。自分より年上の魔祓い師を半殺しなんて……」


 そこまで言いかけたところで知り合いがとんでもないことをしていたことに気づいたハルは「って半殺し!? アイツ一体何やってんの!?」と驚きの声を上げる。


 ハルが驚いた様子を見て、彩香は「なんでも「異能力無しで戦えるくらい強ければ師団も認めてくれるはず!」とか言い出して……あの子とはどんな関係なんだい?」とハルに尋ねると、ハルは「同じ師匠の下で修業を積んだ。俺の弟弟子」と答えた。


 そんなことを話していると、サーッとその場に一陣の風が吹きすさび、先ほどまで漂っていた異様な気配が消える。


「おや! どうやら異形がいなくなって元の世界に戻れたようだ」


 しかし、日が沈んでおり、廊下の明かりはついておらず、昇降口までの廊下は真っ暗だ。


「すっかり暗くなってる! 校門閉まってないかな?」


 ハルはそんな心配事を口に出すと、彩香が「職員室に当直の先生がいないか確認だけしておこう! もしいなければ師団に連絡して迎えに来てもらうついでに君の持っているその魔道具を回収してもらわなくては……」と言ったため、ハルは右手に握っていた魔道具を見て彩香にこう言った。


「異能風紀委員であるアンタに渡した方がいいよな? 俺がいつまでも持っていたら色々と言われそうだし」


 そう言ってハルは彩香に例の魔道具を渡そうと手を伸ばすと、彩香はクスッと鼻で笑いながら「これでも僕は君の先輩なんだけどなぁ?」と言いながら受け取ろうとするとハルは「えっ!? あっ……なんかすみません」と気まずくなる。


 そんなハルを見ながら彩香ははにかむような笑顔で「急に敬語にならなくていいよ。君とはこれからも縁がありそうだからね」と言って魔道具を受け取った瞬間……


 バチン! と、黒い電流のような閃光が魔道具から迸り、彩香の右手から弾け飛んで床に落ちる。


 ハルは「ウオッ! なんだ?」と驚きながら自身の方へ転がってきた魔道具を拾うために屈むと、彩香の頬に一筋の汗が伝う。


「……君はどうしてソレに触ることができるんだい?」


 彩香は煙が噴き出して軽い火傷になっている自身の右手を見ながら、何事も無いように異質とも言える魔道具を拾い上げるハルに尋ねるも、ハルは「俺が持ってもなんともないんだよな……異能力を持っていないから?」と思ったことを口に出すと彩香は「それは間違いなくとてつもなく危険な呪物だ! 普通の人間が持っていてなんとも無いなんてあり得ない!」とすごい剣幕で捲し立て、更に続ける。


「いいかい? 僕ら魔祓い師が触れられないようなレベルの呪物には、持ち主の精神を蝕む物が多いんだ。なのに、君はそう言った症状が無い……」


 彩香はそう言いながらハルのことを真っ直ぐな目で見て「悠斗君……君は本当に……」と言いかけたところで、彩香の背後の暗闇から伸びた何かが彩香の体に巻き付いた。


 ソレは黄土色の電信柱のように太い蛇の尻尾で、彩香は急に強い力で後ろに引っ張られ「ウワアァ!?」と、悲鳴を上げながら廊下の闇へと引きずり込まれる。


ハルは「彩香さん!?」と叫んで後を追いかけようとしたが、彩香は「来るな! 君は一刻も早くソレを師団の下へ届けろ!」と叫び、ハルはガッと走り出した体に急ブレーキをかけた。


 暗闇に引きずり込まれ、彩香の姿が見えなくなったハルは昇降口へ向かおうとしたが、なぜか足がそれ以上前に進まなかった。


 この時……ハルはなぜか、弟弟子とのある会話を思い出した。


それは天気のいい昼間の出来事……商店街にあるどこかの家の庭にて、両サイドに立つビルのせいで見上げる空が狭い庭の縁側で、ハルは弟弟子にこんな事を聞かれた。


「ハルさんってどうして『氣功術』を学ぼうと思ったんですか?」


 その質問に対してハルは「うーん、通っている学校の生徒に絡んだヤンキーを叩きのめしたところを師匠に見られて無理矢理弟子にさせられたのが原因だな」と答える。


 そんなことを聞いてきた弟弟子にハルは「そういうお前は? 家系の事情か?」と尋ねると、弟弟子は両サイドのビルに挟まれて閉塞感を感じる空を見上げながら答えた。


「それは魔祓い師の力が出せないって時点で諦めてる……でも、正義のヒーローじゃなくても、誰かを助けられる人にはなりたいから!」


 なぜかその時のことを思い出したハルは、グッと歯を食いしばった。


一方、突如現れた異形に攫われた彩香は校舎と体育館をつなぐ渡り廊下に投げ出された。


 彩香は「クッ!」と体勢を立て直しながら、自身を攫った頭部が人間の頭の形をしている両目が井戸の底のように窪んでいる顔をした蛇型の異形と対峙しながら、現状を理解しようと思考を巡らせる。


(まさか中間世界に戻って早々に2体目が来るとは……とりあえずタゲが僕に向いたのは好都合、元々無関係だった彼を巻き込むつもりはないし、相手が一体ならなんとかできる!)


 目の前の異形を倒すために彩香は身構えるが『油断一瞬 怪我一生』……刹那、彩香の背後を取っていた右腕が鎌の形をしている青色の肌をした人型の異形が、無防備になっている彩香の背中に一閃を入れた。


 まさかの不意打ちに彩香は「グアッ!?」と悲鳴をあげながら前のめりに地面に倒れる。


(もう1体!? そんな……いくら何でも数が多すぎる!)


 右肩の肩甲骨辺りに20cmほどの切創が出来上がり、学生服に血がにじむ。激痛が走り、動けない状態の彩香に2体の異形はじりじりと近づく。


(体が動かない……このままでは……)


諦めの境地に達していた彩香だったが不思議と後悔の念はなかった。


(いや、いいんだ……正義のヒーローは自分を犠牲にして誰かを助ける人だ。彼を助けることができただけでも、僕は満足だ)


 そう思っていた彩香に蛇型の異形が彩香など一口で丸呑みしてしまいそうな大きな口を開けて飛び掛かる。


 しかし、ゴッと言う鈍い音がその場に鳴り響き、彩香は自身の目の前で、両手で持った消火器を異形の口につっかえ棒のように噛ませて踏ん張るハルを見て「なっ!?」と驚いた。


「逃げろと言っただろ! なぜ来た!」


 ハルがその場に現れたことに片膝をつきながら彩香は驚きの声を上げると、ハルは全身に力を込めて踏ん張ったまま「嫌いなんだよ! 他人のために平気で自分の命を危険に晒す奴が……」と言うと、背後から右腕が鎌状になっている人型の異形が肉薄していることに気づき、消火器を手放して横に飛んでその斬撃を避ける。


 しかし、蛇型の異形が鞭のように振るった尾がハルの胴を捉え、凄まじい膂力にハルは吹き飛ばされた。


 そして……ハルの人生が大きく変わる事件が、この時に発生する。


吹き飛ばされたハルは空き教室の窓ガラスを突き破り、その弾みで胸ポケットにしまっていた呪物がポケットから飛び出し、黒板と天井にバウンドして床に倒れているハルの口の中へ入ってしまい、ハルは「んくっ……」と誤って飲み込んでしまったのだ。


 そこへ、ハルを吹き飛ばした蛇型の異形が窓から教室へ入り込み、ソレを見た彩香はハルを助けようと立ち上がったその時……


 突然、ガシャーンと窓枠を破壊しながら蛇型の異形の頭を右手で鷲掴みにし、中から飛び出したハルがこちらへ飛んできて、右腕が鎌状になっている人型の異形に向かって右手に鷲掴みにしていた異形を投げつけるようにぶつけた。


 先程とは打って変わったでたらめな力技に彩香は目を丸くしていると、ハルの額に正三角形の黒い線とその中心に直径2cmの黒い点があることに気づく。


 蛇型の異形は「ウオオオン!」と腹の底に響くような声で唸りながら尾を鞭のように振るうが、ハルはそんな異形に「爆ぜろ!」と呟くと、掴んでいた異形の頭が空気を吹き込んだ風船のように膨らんで爆ぜた。


 肉片が辺りに散らばり、彩香は何が起きたのか理解が追い付かないでいると、人型の異形が鎌状になっている右腕をハルに向かって振り下ろすが、ハルは左でそれをガッと鷲掴みにして「異形風情が図に乗るな!」と言ってパキンと割り箸をへし折るように鎌をへし折り、自身の武器であった鎌を失った異形が驚いた様子で戦慄し、ハルに背中を見せて逃げようとしたが、ハルは右手に黒い焔のようなオーラを出して左手に握っている先程へし折った鎌にそれを押し当てた。


「共振・腐れ縁!」


 ハルは呟くようにそう言うと、左手に握っている鎌と逃げていた異形の体が、まるで硫酸でも浴びたかのように溶け始め、異形は「ぎにええええああああ!」と叫びながら消滅した。


「今のは黒魔術!? まさか……!」


 ようやく彩香も理解が追い付き、身構えてハルに向かってこう言った。


「青音 悠斗! 君を『危険異能者』としてここで執行する!」


 彩香は叫ぶようにそう言いながら何もない空間から闘牛士が持つような赤のマントを右手で取り出して構えると、ハルは驚いた様子で「へ? ちょっと待って、今のやったの俺じゃない!」と両手を少し上にあげて自分でも何があったのか解っていないような様子だ。


 額に出ていたマークも、スウッと薄くなって見えなくなってしまい、先程右手に纏っていた黒い焔のようなオーラも消えている。


(一体何がどうなっているんだ? 彼は異能の力を持たない「無能者」だったはずなのに黒魔術を使った)


 頭の中で疑問が渦巻く中、ハルは彩香にこんなことを言いだした。


「そうだ! 彩香さん、俺さっき教室に突っ込んだ際にあの魔道具飲み込んじゃったんだけど、死んだりしないよな?」


 ハルのとんでもない爆弾発言に、まさか本当にそんなことが起こっていたとは思っていなかった彩香は「なんてことだ」と絶望する。


 とにかく、今のところ自身に敵意を向ける様子もないハルに対して彩香は「……体に異常は?」と尋ねると、ハルは「いや、さっきから俺の左に幼女の幻覚がいるところ以外は……」と答えた。


 ハルの言う通り、彩香の目にはハルの左隣には誰もいないように見える。


「ここまでくると笑うしかないな……あはははは!」


 彩香はそう言って笑いだすと、ハルも釣られるように「アハ……アハハハ!」と乾いた笑い声を出し、彩香は更に声量を上げて「アハハハハハハ!」と高笑いしならハルに歩み寄り、両者の間合いが2mぐらいまで縮んだところで、彩香は突然左手でテーザーガンを抜いて、ハルに向かって引き金を引いた。


 バシュッと音を立てて発射された電極がハルの胴に突き刺さり、ビリビリビリビリビリッと5万Ⅴの電圧がハルに襲い掛かり、悲鳴を上げることもできずに大きく痙攣して気を失って地面に倒れた。


次回「第1章・Knife of the blood 第1話・繋がれた2人の異能者」

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