まもなくオープン⑧

3日後




いよいよ明日から開店だ。


でも、売れる物はないから最初は買い取り専門になるだろう。




この3日間、外装のはもちろん、宣伝にもチカラを入れた。




例えば、店の前でチラシを配ったりした。


もちろんながら、前世と違い印刷にそれなりの高額な費用が


掛かるためそこまで配れていないのだが……………




後は、掲示板に開店のことを書いたり、噂を流したりと色々なことをした。


やっぱりどこの世界に行っても金儲けは大変だなと思い知った。




でも、確かな充実感はあった。




このお店が儲かればアイドルグループ作成の資本金になる。


しかし、そもそもメンバーが集まっていない。


今決まっているのは、プリンだけだ。


そろそろメンバー集めを開始してもいいかもしれない。




まずは、お店のオープンが優先だ。


目の前のことに集中することにする。




いよいよ明日、この場所に人が集まるかガラガラで暇しているのか。




「すみません~これを届けに来ました」




男の人が二人店の前に立っていた。


この世界に通販でもあるのだろか。


なにか頼んだっけか。




「どちら様ですか」




「商業ギルドの者です。営業許可書を持ってきました」




あ~あ思い出した、税金は後でいいと言われたので営業許可書の手続きしたんだった。


それが完成したのだろう。






「ありがとうございます。」




「これを見える場所に飾ってください。それにしても明日店の中に全然物がないんですけど大丈夫ですか?」




宣伝の効果か、この人は明日オープンすること知っているのだろう。


確かに、店の中には、ほぼ殻の状態だ。


まだ買取もしていないので、殻なのは当たり前だが。




「大丈夫ですよ~まぁ、明日楽しみにしててくださいね~」




営業許可書ももらったことだし、明日いよいよ運命の分かれ道だ。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る