【カンチョースキル】で異世界無双!!! ~女神様、生意気な女騎士、ボーイッシュな冒険者仲間……。みんな、背後が隙だらけだぜ!!!~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

第1話 女神様にカンチョー!!!

「カンチョーをするスキル?」


「ええ。それがあなたに授けられるチート能力です」


 ……おいおい。

 ずいぶんとふざけた能力じゃねえか。


「魔法とか剣術とかのスキルがいいんだけど……」


 異世界ファンタジーの定番だ。


「残念ながらそれは無理なんです。干渉可能域を超えてしまうので……。本当に申し訳ありません」


 女神様は深々と頭を下げる。


「いや、謝られても困る。それなら俺を元の世界に戻してくれ。いきなり異世界転移って言われても困るし、こっちには家族もいるから心配だし」


「すみません……その辺はちょっと私の権限ではどうにもできないのです」


 マジかよ!

 俺はこれから一人で見知らぬ異世界で生きていかなくちゃいけないのか……。


「せめて、スキルはどうにかならない? なんだよ、カンチョーって」


 別にスキルがなくても、やろうと思えばできるだろ。

 人差し指を突き出した状態で両手を合わせ、相手のケツを狙えばいいだけだ。

 俺もガキの頃は、よくやったもんだ。


「そのスキルはイメージが良くないので不人気ですが、実はかなり強いスキルですよ?」


 イメージが悪いのは間違いない。


「カンチョーが強い?」


「ええ。攻撃や防御、それに無力化やスキルラーニングなどの特殊効果もあります」


「うーん……。カンチョーとそんな効果が結びつくイメージはないが……」


「ものは試し。付与してみますね。……えいっ!」


 女神様の手から光のようなものが出て、俺の中に入ってきた。

 そして、一瞬のうちに何かが付与された感覚があった。


「ふむ。これがカンチョーのスキルか」


 頭の中にスキルの概要が流れ込んでくる。

 説明を受けたり実際に試したりせずとも、このスキルでできることを把握できた。


「いいスキルでしょう? では、満足いただけたようですし異世界に送りますね。よろしいですか?」


 女神様がそう問う。


「いいや、よくないね」


 俺は素早く女神様の後ろに回り込む。

 そして、人差し指を突き出した状態で両手を組み、彼女のケツ穴あたりに向けて勢いよく突き上げた。

 ズブゥウウッ!!


「あひぃいっ!?」


 ビクンッと体を震わせて悲鳴を上げる女神様。

 おお。

 これがカンチョースキルの恩恵か。

 狙いは的確だし、指の強度も上がっている。

 それに、対象者の力を一部学習する効果もあるようだ。

 女神の力の一端を習得することができた。

 お尻を押さえつつ倒れ込んだ彼女は、涙目になって俺を見上げる。


「何するんですかぁあああっ!!」


「そりゃこっちのセリフだよ。勝手に呼び出しておいて、好き勝手やってくれたじゃないか。しかも、説明もそこそこに転移させようだなんて、どういうつもりなんだ?」


「だって……でも……。こうしないと、転移先の世界で戦争が勃発してしまうんですよぉ……。私は悪くありませんっ! 悪いのはあなたの魂を呼んだあのクソ共ですぅ~」


 泣きそうな顔になる女神様。

 気になることがあったが、今は置いておこう。


「ほう。謝罪の言葉はないのだな」


「私は悪くありませんのでっ!」


 開き直ったな。

 よしよし。

 ならばもう少し遊んでやるとするかね。

 俺は倒れたままの女神様の背後に立ち、再び彼女に向かって両手を組む。

 そして、ケツ穴を狙って指を突き出した。

 ズボォオオッ!!!


「んほぉおおおっ!」


 背中を仰け反らせて快感の声を上げた女神様は、腰砕けになって地面に崩れ落ちている。

 

「もう一度聞くぞ? 謝罪の言葉はないのか?」


 俺は油断なく指を構えながらそう問う。

 彼女は俺の指先と目を交互に見つつ、逡巡する。


「そ……それは……その……」


 女神様の顔は真っ赤に染まっている。

 今にも火が出そうだ。

 しかし、神としてのプライドが邪魔して謝罪の言葉が出ないようだ。


 やれやれ。

 やはり、これを使うしかないようだな。

 カンチョースキルの真骨頂。

 そろそろ効果が出る頃だ。


 ギュルルル!

 女神様の腹の中で音が鳴り響く。

 強烈な便意を感じているはずだ。


「くっ! はぁはぁ……。まさか、女神の私がこんなスキルに負けるなんて……」


「どうした? 女神様ともあろう者がみっともなくケツを押さえて?」


「ああっ! もうダメです! 限界です! 出ちゃいますぅ~!」


「情けない奴だ」


「あなたのせいでしょおっ! 責任取ってくださいよぉおおおっ!!」


 必死の形相で訴えてくる女神様。

 そんな彼女に俺は言った。


「仕方ないな。便器を出してやろう」


 俺のカンチョースキルの副次的な機能により、便器を出すことが可能なのだ。

 ポンッ!

 そんな音と共に現れたのは、洋式トイレである。

 女神様にはこれに用を足してもらおう。


「さあ、ケツを出せ。踏ん張っていいんだぜ?」


 俺はニヤリと笑みを浮かべる。


「み、見ないで……。さっさと異世界に行ってくださいよ!!」


「それじゃ面白くないだろう?」


「ならせめて、向かうに行って! ああ、ダメ! もう出ちゃう!!」


 女神様は慌ててスカートを捲り上げ、パンツを脱いでしゃがみ込む。

 彼女のケツ穴はスカートによって俺からは見えないが……。


「おらあっ!」


 俺は彼女の両足を押し広げる。

 これで、彼女は洋式便器の上に座りつつM字開脚をしている状態になった。


「えっ!? あっ! うそ!? ダメぇ!」


 可愛くそれでいて悲壮さも感じる声を上げて恥ずかしがる女神様。

 しかし、便意の方が勝ったようだ。

 ブバッ!

 ブッスゥウウーー!!

 汚い排泄音を響かせながら、彼女のケツ穴から汚物が出てくる。


「やっ! うっ……」


 羞恥心からか、女神様の目に涙が浮かぶ。

 やがて、排泄が終わるとさめざめと泣き始めた。


「グスッ……ヒック……。こんなの酷いです。私だって女の子なのにぃいいいっ!」


「だから?」


「え?」


 キョトンとした顔の女神様。

 俺は彼女の両肩に手を置いて言う。


「たとえ女神様だろうが関係ねぇんだよ。お前が悪いことをしたという事実に変わりはない。それがたとえ、どんな理由であってもだ」


「ひっぐ……ひっぐ……」


「というわけで、罰としてこれから一か月の間、毎日俺にケツを差し出すように」


「ふ、ふざけないでくださひぃいっ!?」


 ズブゥウウッ!!


「あぎっ!? んほぉおおおっ!!」


 こうして、俺は女神様をしばらくいじめ続けたのだった。

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