第12話「自己紹介の鍵1」
俺は、少女2人が寝ている寝室と今いるリビング、入ってきた玄関以外の部屋が分からないので、とりあえず部屋を見て回った。
一階にはリビング、風呂、トイレ、空き部屋が8つほど、二階はトイレ、今少女ふたりが寝ている、ミラインが使っていたと思われる寝室と空き部屋が7つほどという感じだ。
二階の部屋を全て見終わり一階のリビングに帰ろうとしたら、寝室の方から声が聞こえたので、少女達が起きたのかと思い寝室に行く
「大丈夫だとは思うが急ぐか」
俺は1度死にかけた少女の顔が頭から離れず、
不安と心配が積もりに積もった状態だった。
部屋のドアを開け、中に入ると目を覚ました少女の1人がベッドの上に座っている。
こういう時、俺はどう声をかけるのが正解なのだろうか、まず軽く一声かけてみるべきだろうか、それともオーバーに心配している感じで声をかけるべきなのだろうか。
そんなことを考えている俺に、
「あ...あの...」
少女の方から話しかけてきた。
こんな気遣いも出来ない男のために、態々自分から話しかけてくれるいい子だと俺は思った。同時に年上の癖に情けないとも思った。
「ゆっくりで良いよ。時間はいくらでもあるから好きなだけ聞きたいことがあれば聞いてくれていい。」
俺がこの子に言える最善の台詞はこれだった
「貴方は..私達を助けてくれた人?」
そういう少女に俺は自己紹介をする。
「一応そうだよ。俺が助けたとは言えないかもしれないけど、一応、助けを求めてきて倒れた君たちをここまで運んできたのは俺だよ。俺の名前は無神 心、よろしくね。」
少女も、俺の自己紹介に返すように自己紹介してくる。
「えっと、助けてくれてありがとうございます。私はシリア、シリア·コライスと言います。年は12歳です。よろしくお願いします。」
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