外見
幼少期の服装
小学校一年生の入学式の写真を見ると、自分は結構分かりやすく『女の子』の格好をしている。
ピンク色のランドセルにそれとはまた違う濃度のピンクのワンピースと上着。髪は短いがまぁ分かりやすく女の子といった風体だろう。ピンク色は、大好きな色ではなかったが、可愛くて好きな色合いだった筈である。
それが、六年生の頃にはピンク色は大っ嫌いになっており、何故自分は第二候補の色をピンクにしてしまったのだろうと考えていた。
(本当は当時大好きだったオレンジ色にしたかったのだが、その色がなく仕方なくピンク色にしたのである)
その間にどのような心境の変化があったかいまいち覚えていないが、ピンクのランドセル、嫌だなぁと思いながら六年間使ったものである。
リュック等を使えばよかったのでは? と言われそうだが、合うものがなかったのである。やはりランドセルが一番だったのだ。
小学生の頃は、兄のお下がりを好き好んで着ていた。自分の服も買ってもらっていたし、たまに可愛らしいものも着ていたが、兄のお下がりはなんだか楽だったのだ。そのせいで男の子と判断されることもあったが、私は特に気にしていなかった。男の子と判断した相手が気にしているだけであった。
あとスカートは苦手だった。単純に好きではなかったし、スカート関係でも面倒くさいことがあったため余計に嫌だったかもしれない。
ある時は友人の母から「何故あなたはスカートを穿かないの?」と純粋な疑問を呈されそんなことを聞かれるのか……と思ったし、ある時は同級生に「明日スカート穿いてこやんだら殴るでな!」と言われ、当日の朝に慌ててスカートを穿いて学校に行ったこともある。
スカート穿いてないだけでこんなこと言われるのか聞かれるのか……と思いつつ、これを回避するためにスカートを穿くなんてことはしたくなかったので、特に理由がない限りズボンを穿いていた。
思えば、前者の友人の母からの質問はともかく、後者の脅しは何だったんだ。めんどくせぇものである。
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