あぁ、素晴らしきかなライブ感

書き手の皆様。細かい設定や展開はあえて考えず、実際に執筆するにつれて決めていく、なんて書き方をしたことはありませんか?
そんな、やり方の極致とも言えるのが本作です。

作者である九乃カナさんのリアルタイムを小説にしてみようという、実験的要素溢れるアイディアから始まったこのお話。しかし実際に書いてみると、事態はさらに特殊な方向に向かいはじめます。

読者からミステリーを希望され、殺人事件を起こすことになったかと思えば、読者自身を登場人物として出演させる。しかも、端役ではなく主要キャラに。
読者にどんなことをさせるつもりなの? それはまだわかりません。これから考えます。

こんなんでちゃんとしたお話として纏められるか不安になったあなた。失礼ながら、本作の楽しみ方を勘違いしておられます。
伏線? 接合性? 起承転結? そんなもの一切無視して、今ここにある面白さを目一杯享受する。そんな風にライブ感を楽しむのが本作なのです。

最後に話をどうまとめるかは、未来の九乃カナさんがなんとかしてくれる……はず。

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