第26話 月影最強たちのビル攻略


 三人はトラップが一切反応し無くなった二階を抜け、三階に繋がる階段前に着いた。

 そこで拳一は階段を上る前に、天井を見上げて黒仁に質問をする。


「なぁ黒仁。一階一階上がるのもう面倒だから天井破って上に行かないか?」


 そんな普通であれば不可能だと思われることを話す拳一に、黒仁はため息をつきながら答える。


「壁ならまだしも天井を壊すのはやめた方がいいよ。天井壊すと最悪このビル爆発するから」


「……そうか。壊せば一気に進めると思ったんだけどな、変な仕掛け付けやがって」


「別にこのビルだって天井を破壊されるとは考えてないと思うよ。爆発はどちらかというと外から攻撃を受けた時に情報を渡さないために仕掛けた物だと思うし」


 黒仁の言葉を受け、拳一は「ほんと面倒だな」と悪態をつく。

 そんな拳一を見て、黒仁は仕方ないなと端末を開きビルの設計図を見る。


「……あ、兄さん。もしかしたら楽に上に行けるかもしれないよ?」


 黒仁の言葉に拳一は目を輝かせ、黒仁を先頭に三人は移動した。




 ________


「ここにその楽に移動できる手段があるのか?見た所ただの壁だが?」


 三人が移動した場所は二階にある廊下の行き止まり。目の前には白い壁が立ちふさがっている。


「見た目はね。けどその壁はダミー。その先にエレベーターがあるんだ。本当は向こう側からしか壁を開けることは出来ないんだけど……」


「壊せば問題ないってことだな?」


 拳一の言葉に黒仁は頷く。そして二、三度指を鳴らすと壁に向かって拳を構え、


「はぁぁぁっ!!」


 その拳で壁に穴を空ける。さらにヒビの入った壁を殴り、人が通るのに十分な穴を開ける。


「拳一くん。なんで素手で壁を壊せるの……」


 創香は穴の開いた壁を見て、驚くというよりもあきれたという表情になる。


「義姉さん、兄さんの行動は……」


「気にするなでしょ。でもね、拳一くんがああなったのは黒仁くんにも原因があると思うよ。特に今回のは黒仁くんが手助けしてるよね!」


 そんな創香の言葉に、黒仁は「え、そんなはずは……」とガチでショックを受けている。


「お前ら何やってんだ?早く行くぞ」


 そんな二人に声をかけながら拳一は先に進む。


「さて、めでたくエレベータを目の前にしてるわけだが、動かないな」


 拳一はボタンを何度も押すが、エレベータはうんともすんとも言わない。


「トラップは作動してたわけだから電気が通ってないわけではないよね。とすると意図的に使えなくしてるのかな?」


 黒仁もエレベーターやボタンを触るが特に反応はない。


「まじか……。どうする?ここの扉ぶち破って上がれるところまで上がるか?」


「それは兄さんだから出来るんだよ。さすがにエレベータの中を上るのは無理」


 エレベーターの前でうなっていると二人の後ろにいた創香がジト目で二人の前に立つ。


「あのさ二人とも、私がいること忘れてない?」


「「…………あっ」」


 そんな反応をする二人に創香はジト目をさらに強める。

 二人はそんな創香に謝り、なんとか創香の機嫌をとる。


「ほんと悪かった。謝るからエレベーターを動くようにしてくれ」


「しかたないなぁ、そこまで言うならやってあげる。じゃあ始めますか……」


 創価はバックから様々な道具を取り出し、作業を開始する。

 エレベーターのボタン部分を外し、中の配線を取り出し、そうして十分ほど作業をしていると、エレベーターのランプが点いた。


「もう動いたのか、さすが研究開発部だな」


「ふふふ。もっと褒めたまえよ」


 創香は道具をしまいながら得意げに笑う。

 そんな創香に拳一は大量の誉め言葉を並べる。


「さすが創香。すごい、天才」


「ふふふ、そうでしょ、そうでしょ」


 そんなやり取りをする二人を見て黒仁は、


「二人ともさっさと結婚しなよ」


 とあきれながらも楽しそうな表情で呟いた。




 ________


 三人はエレベーターに乗ると、一分もしないうちに最上階である二十階に着く。


「さすがにエレベーター内にトラップはなかったな」


「隠して使えなくしてたからね。わざわざトラップを仕掛ける必要はないでしょ」


 三人はエレベータから降りると、先ほどの二階とは違い壁で通路は封鎖されていなかった。


「最上階に到着と。ここに目当ての物があるはずだけど」


「まぁあるとしたらこの扉の先だろうな」


 三人の目の前には鉄の扉が立っている。


「まさにラスボス戦って感じだね」


「そうだね。……二人とも準備はいい?」


 黒仁の言葉に拳一と創香は頷く。


「じゃあ行こうか」


 三人は扉の先に進んだ。



 _________



 扉の先にあったのはこれまでと違い、階層をすべて使ったほどの広い部屋。

 その広さとは対照的に、部屋にあるのは一組の椅子と机。そして机に置かれたパソコンだけ。


「あのパソコンに情報があるとみて間違いなさそうだね」


「……そうだね。けど、この広さは明らかに何かあるでしょ」


 三人が警戒しながら進む。そしてパソコンまで半分ほどまで進んだ瞬間、


「黒仁!」


 拳一が叫ぶと黒仁は創香をかばうように立ち、拳一は壁に向かって走り出す。


 そんな二人の行動にワンテンポ遅れて四方八方の壁から銃が飛び出し、三人に向かって発砲する。


「ぶっ壊れろ!」


 そんな弾幕の中、拳一は腕で顔を守りながら近づき次々と銃を破壊する。


「義姉さん、大丈夫?」


 拳一が銃を破壊していく中、黒仁はその身を盾にして創香を守る。


「私は大丈夫だけど。黒仁くんの方こそ……」


創香の心配そうな顔とは裏腹に、黒仁は弾丸を受けながらも涼しい顔をする。


「大丈夫。さっきも言った通り僕は頑丈さが取り柄だからね。それに、もうこの銃撃終わりだ」


 黒仁の言う通り、銃撃はすぐに止んだ。


「創香、大丈夫か?」


 全ての銃を破壊し終えた拳一は二人に近づく。


「私は大丈夫だけど……」


「兄さん。僕の心配はしてくれないの?」


「お前はどうせ大丈夫だろ?心配するだけ無駄ってもんだ」


「ひどいなぁ兄さん。まぁいいけどね」


 二人がそんなやり取りをしていると、部屋が突然赤色の光に照らされる。


『緊急警報、緊急警報。侵入者を排除します』


 部屋中にアラームが鳴り響く。

 それと同時に壁から大量の白色の人型ロボットが現れる。さらに、


「なんだあれ?」


「おいおい、この組織はあんな物作ってんのかよ」


 床が開き、そこからは黒色の巨大なロボットが現れる。

 そんなロボットを見て拳一と黒仁は驚きのあまり言葉を失う。

 そんな中創香は、


「す、すごい!」


 巨大ロボットを見て目を輝かせている。


「何あれ、すごい!欲しい!バラしたい!拳一くん!」


「お、おう。なんだ?」


 テンションが急上昇中の創香に呼ばれ、少し引き気味に答える拳一。


「あのロボットは私が貰うから、拳一くんは壊さないようにして。それと人型ロボットの殲滅をお願い」


「……了解。でもアレお前だけで壊せるのか?」


「大丈夫、任せて。肉か……黒仁くん」


 創香は拳一の了承得ると、次は黒仁の方に向く。


「はいはい。さっき言いかけた言葉から分かるけど、僕は何をすればいいの?」


「分かるなら話は速いね。じゃあロボットに近づくまでの肉壁よろしくね」


 創香は言葉をオブラートに包むことなくにっこりと笑って黒仁の肩を叩く。そんな創香のお願いに黒仁はため息をつきながら了承する。


「よし。じゃあ気合い入れようか」


 創香はそう言いながらバックから一本の缶を取り出す。


「お前、こんな時にまでエナドリか?」


 拳一があきれたように言うと、創香は缶の中の液体を一気に飲み干し「違うんだぁなこれが」と缶の中身の説明をする。


「これは飲むとテンションが上がり、思考能力や精神力、筋力と様々な能力が一時的に上がるすごい飲み物なんだよ」


「……それ、やばいやつじゃないのか?」


「大丈夫。用法用量を守ればただのすごい飲み物だよ。ただ飲み過ぎると死ぬけど」


 創香特性エナジードリンク。その効力は抜群だが、完成するまでに大量の犠牲を払ったことだろう。さすがは狂科学者マッドサイエンティスト


 創香は飲み干した缶をバックにしまい、レンチとドリルを取り出す。


「さぁ、始めよう!」


 創香の掛け声に合わせ、戦闘を開始する。


「よし、黒仁くん。お願い!」


「了解。僕の後ろから出ないようにね」


 黒仁は巨大ロボットに向かって走り出し、その後を創香が追う。

 そんな二人に向けて人型ロボットが銃を向けるが、それは創香の指示通り拳一が壊していく。


「ありがとう拳一くん!」


 拳一は感謝の言葉を返すことは無く、ただ笑みを浮かべながら人型ロボットたちを壊していく。


「あれは聞こえてないね。兄さんスイッチ入ると周りの声聞こえなくなるから」


「……さすがは鬼神だね」


 二人が話しながら走っていると、これまで一切動いていなかった巨大ロボットが動き出し、ロボットの二本の腕に付けられたマシンガンが黒仁をロックオンする。


「あのロボット動き出したね。来るよ義姉さん」


 黒仁がそう言った次の瞬間、二人に向けて大量の弾丸が襲い掛かる。

 そんな全ての弾丸を黒仁はその身で受けながら、創価の盾になって前に進む。


「黒仁くん。お願いした私が言うのもなんだけど、大丈夫?」


「問題ないよ。ただ少し鬱陶しいから、走るよ!」


 黒仁と創香は巨大ロボットに向かって走り出す、そしてロボットまであと数歩といった瞬間、


『侵入者警戒度上昇。撃退システム起動』


 ロボットから無機質な声が発せられてマシンガンによる銃撃が止み、代わりにロボットの前方が開き大砲が現れる。


『エネルギーチャージ完了。発射』


 ロボットの音声と同時に二人に向けて大砲から巨大な光線が放たれる。


「黒仁くん!」


「これはさすがにやばいね……」


 黒仁は創香を庇うように立ち、腕をクロスさせて光線に備える。

 そんな黒仁の目の前に光線が迫ってきた瞬間、黒仁と創香の前に人型ロボットが数体投げ込まれる。


「兄さん、ありがとう!」


 黒仁は人型ロボットを掴むと自分の前に盾のように構え、光線を防ぎきる。


「よし。義姉さん今がチャンスだよ!」


 大技を出して行動が止まった巨大ロボットを見て、黒仁が叫ぶ。

 そんな黒仁の言葉に創香は頷き、ロボットの背後に回り込む。


「えぇっと、この辺かな。……大当たりだね」


 創香はドリルで穴を開け、その穴をレンチでさらに大きくする。その穴からは様々な配線が見える。


「本当は今すぐバラしたいんだけど、少しだけ我慢してあげるね」


 創香は二本のスタンガンをロボットに開けた穴に押し付け、大量の電流を流す。


『ピ、ガガガッッ!!?機能、停止します……』


 ロボットは大量の電流を流されたことで機能を停止させた。


「ふぅー。このロボット、攻撃方面ばっかり強化されてて防御の方には力を入れてなかったみたいだね」


 創香はロボットが動かないことを確認してスタンガンをしまう。


「これで、ラスト!」


 拳一は人型ロボットにアッパーをかまし、すべてのロボットを壊し終える。


「そっちも終わったか」


「うん。お疲れ様。拳一くん」


「お疲れ兄さん。ロボット投げてくれたの助かったよ」


「あぁ、あれな。あのロボット随分とえぐいの放ってきたが、あれを持って帰るんだよな」


 拳一は光線で焼き焦げた床を見とロボットを交互に見た後、創香を見る。


「もちろん。でもさすがに私たちだけじゃ持ち出せないよね。……黒仁くん」


「はいはい。黒服への連絡はしてあるよ。すぐに回収しに来るって。……さて、任務を終わらせようか」


 三人はロボットの残骸を避けながらパソコンに近づく。

 そして黒仁が椅子に座りパソコンを操作する。


「…………これでよし。情報は全部回収出来たよ」


 黒仁はパソコンに刺したUSBメモリを抜き取る。


「これで任務完了だな。あとはあのロボットの回収だけ……」



『緊急警報、緊急警報!六十秒後にこの建物を爆破します。建物内に残っている人はすぐに避難してください』


 拳一の言葉を遮り、室内にアラートが鳴り響く。


「今の警報、爆破って言ったよな?」


「うん。多分というかほぼ確実に情報を抜き取ったのが原因だろうね」


「だろうな。それで止めることは出来るのか?」


「無理だね。こういうのは起動したら止められないように設定するから」


 二人は特に慌てた様子もなく話し合うことが出来るのは、すぐに脱出できるという余裕があるからだろう。爆発まで残り五十秒。


「なら仕方ないな。さっさと脱出するか」


「そうだね。じゃあ兄さん、壁を……」


「ストープ!」


 話を進める二人を創香が大声を出して止める。そんな創香にどうした?と二人は首をかしげる。残り五十秒。


「あのロボットはどうするの!爆発したらビルもろともスクラップだよ!」


「……仕方ないな。ロボットを外に放り投げるか?」


「ダメだよ!あのロボット外側がもろいから地面に落ちた瞬間にスクラップだよ!」


「えぇー、でもこんなでかいの持っていく時間は無いぞ。そのバックには入らないのか?」


 拳一は創香の持つバックを指さすが、創香は首を横に振る。


「無理。このバックはあくまで空間を拡張させてるだけだから入る量には上限があるし、そもそもあんな大きいのこのバックの口からじゃ入らないよ」


 あれも無理これも無理と拳一と創香は言い合いなかなか話がつかない。そんな二人に黒仁は助け舟を出す。残り三十五秒。


「義姉さん。さっき抜き取った情報の中に多分そのロボットの設計図とかも入ってると思うから、それを後で送るからあれは諦めて」


 黒仁の提案に創香は一瞬考える素振りを見せ、すぐに了承をする。


「分かった。でもやっぱりあれを諦めるのはもったいないんだよね。拳一くん、ロボットの中身を傷つけないように外側だけ壊すこと出来る?」


「出来るけど一体何を……。いや、どうこう言ってる時間もないか。何をするかは知らないが、すぐにやること終わらせてくれよ」


 ロボットに近づく拳一の言葉に創香は頷いて返す。残り二十五秒。


「いくぞ。『振撃拳・外しんげきけん・がい』」


 拳一がロボットに拳を撃ち込む。するとピキピキと音が鳴りなりながら外装にヒビが入り、一瞬でロボットの外装がバラバラになる。


「すごっ、言っておいて本当にあれなんだけど本当に出来るんだね」


 創香はバラバラになったロボットの元に駆け寄り、基盤や配線を次々とバックに入れていく。


「まぁな。今の技は『振撃拳・外』。俺が持つ技の中でも外側の破壊に適した技だ」


 振撃拳・外

 圧倒的な戦闘能力と身体能力を持つ拳一が編み出した技の一つ。

 その拳は技名の通り拳の衝撃を物体の外に伝える技だ。分かりやすく言うと、服を着ている人にこの技を打つと、衝撃が人ではなく服に伝わり服が破れる。

 この技の目的は服を破ることなどでは当然なく、火薬や爆弾を備えた機械相手に使うことで中の爆発物に衝撃を与えることなく安全に対象を破壊することが出来る。


 ちなみにこの技とは逆に内部に衝撃を与える「振撃拳・内しんげきけん・ない」という技もある。



「あとこれとこれと、最後にこれ!……よし、二人ともお待たせ!」


 創香は新しい玩具を買ってもらえた子供のような笑顔で二人に駆け寄る。残り十五秒。


「それで、どうやってここから脱出するの?」


 三人がいる場所はビルの二十階。とても残り十秒で脱出が出来るとは思えない。


「どうやってて、そりゃあここから飛び降りるしかないだろ?」


「…………え?」


 創香は意味が分からないと固まってしまうが、二人はそんな創香を気にせず脱出をしようとする。


「じゃあ兄さんよろしく」


「あぁ、任せろ!はぁっ!」


 拳一は壁に向かって拳を撃ち込み、人が通れるほどの穴を開ける。その穴からは風が吹き込み、朝日の光が薄っすらと差し込む。残り五秒。


「よし。創香、行くぞ!」


「え、ちょ、待っ!」


 拳一は創香を抱きかかえて穴から飛び降り、黒仁も二人の後を追うように飛び降りる。


「お、落ちてるぅ~!!?」


 創香は拳一の腕の中で叫ぶ。そんな創香の言葉の直後、三人の背後でドカンッと大きな爆発音が起きる。


「け、拳一くん!これ、着地どうするの!」


 創香はだんだん近づいてくる地面を見て、拳一に声をかける。


「ん?あぁ、そろそろ減速するか」


 拳一は爆発するビルの壁に足と腕を接触させ、服と靴を削りながら落下速度を減速していく。


「ちょっ、熱い!横ビル燃えてて熱いよ!」


「はいはい。落ち着け落ち着け。もうすぐ地面だからな」


 拳一はそのまま減速し、その身体能力を使って落下の威力を完全に緩和して地面に着地した。そして着地した後に、拳一の横に黒仁が落ちてくる。


「黒仁くん。なんか着地っていうよりかは落下って感じだけど大丈夫?」


「大丈夫、大丈夫。けどやっぱり兄さんみたいに上手く減速とか衝撃緩和とかは出来なかったよ」


「……それ本当に大丈夫なの?」


 黒仁のほとんどそのまま落下しました発言を聞き本気で心配をする創香。


「毎度思うが、お前本当に頑丈だよな」


 対して拳一は心配というよりかは感心と言った風に言葉をかける。


「それが僕の取り柄だからね。っと、一応移動しようか。このままビルの残骸が落ちてくるかもしれないし、付近の人はすでに黒服たちが避難させてくれてるから」


 三人は爆発するビルを背後に任務を達成した。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る