閉じる
表示設定
目次
Take40 先に立たず
部活が始まって
心ここにあらず
あと2時間後か
それくらいで
蒼温に迷惑をかけてしまう
蒼温の彼女にも
なんだか悪い気がする
会ったこともない
そんな人間に対しての
この感情も
実はよくわからない
よくわからない
左右に走っても
ボールを打ち込んでも
ネットに触れても
誰かとぶつかっても
ごめんって言っても
ただ
部活が終わって
部室になだれ込んだら
もう居場所がなくて
今日僕が吸うはずだった
酸素は
もういいから
僕はただ
急いで帰った
昼休み
蒼温を探した時みたいに
焦って
酸素
僕を止めないで
僕だけでも止めないで
噂を燃やして
二酸化炭素
浮ついた話を
沈めて
静かに
せめて
ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）
応援したユーザーはいません
応援する
アカウントをお持ちの方はログイン
カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。
新規ユーザー登録（無料）
カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック！
カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう！
応援すると応援コメントも書けます