Take27 日曜PM3:00

進まない

宿題と

部屋の片付け

気が乗らない

1秒づつ消える今


僕はゴロゴロ

蒼温が畳んでいった

お布団に

頭を乗せたりして


ようやく一人になれたのに

薄い膜が僕を覆って

自由にはさせない

僕がいくら足掻こうが

破れそうもない膜の中で


呼吸を小さく

あるいは

鼓動を弱く


蒼温の部屋に1回行ったっけ

なんか嫌がってたのを無理矢理

小学4年だったっけ

あーそうだ卓球教室の後か


整頓って言葉が霞む

背表紙の部屋だった

並んでた本の淵をすーっと

指でなぞると

どこまででも行けそうな気がした


あの時自分の部屋も

こんなに綺麗ならって

帰って必死に片付けたけど

途中で諦めちゃったな


出来ない事もあるって

思ったんだ


膜の中で

唇をなぞって


納得出来ない事もあるって

思うんだ

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