Take26 日曜11:00

窓からさす光が

妙に淡くて

僕は朝が過ぎた事を知る


なんだかベッドから出る気も

起こらなくて

寝返りをうって

蒼温を確認


いない


お布団がきちんと畳んであった

ベッドメイキングなんてしない僕とは大違い


いない


青のカバンもない


僕の家で僕の部屋なのに


置いていかれた感


いない


少しだけ残った

ソーダ

置いていかれて


なんでいない?


空腹のサインが

僕を部屋から追い出す


「おはよう母さん」


「もうこんにちわですけど」


「あは」


「蒼温と夕方走るんでしょ?」


(え?)


「それまで部屋片付けて、勉強しときなさいよ」


やられた


いなかったわけじゃない

多分だけど

蒼温は寝てる僕を見て

大人しく帰ったわけじゃ


なかった


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