50 イリスによる処刑。
「ふうあああああああ!。」
何だ此処は・・・。
摩訶不思議学校、二階秘密の部屋。
鍵が掛かって開けられない。
森におおわれている。
ガラン。ガラン。
シャンデリアが揺れている。
後ろを視れば・・・。
「う・・・後ろ!!!。」
画レ子は後ろにいる化け物の存在に気が付き、声を上げた。
白い、筋肉質の化け物。
「さっきまで裏庭に居たはずじゃ・・・。」
カローナは、恐怖した。
緑、赤、青、恐ろしい、筋肉質な体長三メートルはある巨大な、化け物が、金槌をを片手に襲ってくる。
教室で授業を受けていた生徒たちは、何の反抗もせずに食べられていく。
しかし、私は絶対に生き延びる。
其の怪物。イリアから・・・。
私はイリスに食べられる寸前だった。
その時、顏がデイスプレイで体がムキムキの筋肉質な化け物が私を助けた。
その化け物は、私を見て、何かを見定めていた、そして私をたべた。
とある、生徒の書いたと思われる手記の内容に出てくるイリス其の物だった。
イリスは、囚人たちを裁きます。
イリスは、悪い人間を裁きます。
そして怖い夢を見せます。
「分かってんだろ。この世界のルールに反した奴は、イリスの餌食になるんだよ!!!!。」
バルマは言った。
あの部屋の扉を開けた代償が此れか???。
イリスは、ガンガンと叩く。
「御終いだ。」
バルマは言った。
「未だですよ。バルマさん。」
「具現化。 現世のロンド。幻想を見せ、我らに仮初の姿を与えよ。変化自在 妖花。」
画レ虚の能力による、魔導で、三人は、姿を消した。そして、代わりに幻想の存在をイリスに見せる。
イリスは、幻想で出来た私たちを、食べた。
其れはリアルな現実其のもの。画レ虚の想像力が見せる世界は現実世界の其れと、見分けがつかない。
イリスは処刑を終えたとして、消えていった。
「危なかった。あんなのを相手にしていたらまず勝ち目は無いだろう。マクベスか・・・。あの三人でも、勝てるかどうか。一体何者なんだ。世界の秩序を守るもの???。」
カローナは、命拾いした事に対する、興奮の感情と、この世界の謎の一端に触れた恐怖で身体を震わせた。
「画レ虚の魔導が無けりゃ死んでたな。ありゃ。またいつ狙われるか分からない。」
けれど、イリスから逃げた、詰まり罪を認めなかったという事は・・・。
つぎ見つかれば更なる苦しみの拷問が待っているかも知れない。
マクベスは此の罪の意識の中で、世界のルールから見れば犯罪と分かった上でも、あの土人形の研究を続けていたというのか・・・???。狂ってる。
「僕の幻術で、世界の死刑実行係の様な怪物を長く騙せるとは思えない。何時か酷い目にあわされる。」
「如何するんだよ???。」
「罪を償う。」
三人は、イリスの後を追って、死刑囚の集める、世界牢獄へやって来た。
「何の用だ貴様ら。」
門番の男は言った。
「この場所は、罪人しか来られない場所だぞ。其れも、世界の禁忌に触れた罪びとしか、来られない。極悪人の収容所。」
「僕達・・・。禁忌を犯したんです。其れで罪を償おうと思って・・・。」
「バカかてめえ等。自分から捕まりに来るなんざ間抜けもいい処さ。だがいい判断だ。其の儘にげていれば、死刑は確実だっただろう・・・。」
其の男は、笑って三人を奥に御通した。
牢獄の中では、多くの苦しみの地獄があった。
「俺たち此れからどうなるんだよ。」
バルマは言った。
七回建ての巨大な塔の形をした収容所だった。
其の最上階の、黒い扉の部屋に、神の一人 オースが居る。
という話だった。
本当に神など存在するのか。
それさえ疑わしい話だ。
この反転世界に、は、ずっと古代に高度な文明があった事は分かっているのだが・・・。
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