28 マクベスの回想と手紙。
マクベスは幼い日の事を思い出していた。この世界に絶望した事。世界を創り変えたこと。
先祖が視て居る、気分になる事が多々ある。先祖代々の力が宿る感覚に成る事も或る。
信じてなどいなかった。
けれど、世界を変える力があれば面白そうだ。
その程度の軽い気持ちだった。
一つの研究から始まった。
情報の世界に精神を持ち込む研究だった。
コンピュータに意識を移す研究だった。
何ら革新的な発見の無かった、時代に、研究を成功させた。
研究が私が神となる最初の一歩だったのかもしれない。
当時の世界は、未だ、情報科学が、パソコンやスマホ、人工知能で止まった世界だった。その時代に私は、ロボット工学者だった。
まずは、ロボットに意識を与える研究をした。
成功したのち、仮想世界の存在に気が付いた。情報の海のの中に全く別の世界があった。
宇宙のあらゆるコンピュータと接続出来たのだ。
私は、意識を情報に置き換え、其れを保存する技術を確立した。
他の惑星の生命と交流をする様になり、ある日、反転世界へいく方法を見つけ、私を含めた四人で、其の世界を開拓する事となったのであった。
そろそろ、来たか・・・。時代の革新者たちよ。来ることは分かっていた。私は、マクベス・シンパス 新世界の神になった者。
この日が来ることは分かっていた。先祖の血が騒ぐ。
きっと、我が祖先もこうして七人の魔術師と闘う運命だったのだろう。
ああ、分かります。森羅万象よ。
どうせならば、彼等を招待しよう。
水晶玉から新時代の七色の術者の動向を監視していた。此の、マクベスの城へ来るがいい。
死ぬがいい。私の元迄たどり着けるのかさえ、怪しいものだ。森羅万象の力を知った我に敵う者などこの世にはおらぬ。
偉大なる、古の先人の元へもうすぐだ。あの、更なる次元の、天界への道はもうすぐだ。ああ、偉大なるoooよ。
次なる時代のものよ。
我が名は、マクベス・シンパス。この世界の審判なり。反転世界の中心 カロスの大地にて、天空の城 マクベス城で待つ。
マクベス・シンパス
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