time 11

久音は頭を彼の股の間に下げてショウの男性器を袋ごと口に入れた。


ねっとりと全体を舐めた後、先を掴んで中を露出させた。

ショウがビクッと身体を震わせた。


「いったことある?」

久音が聞くと

「何それ?」と抑えた声で聞き返した。


久音は先を舐めたり全部を咥えたりし始めた。

あ、あ、とショウから声が漏れた。

「気持ちいい?」

「うん」恥ずかしそうに答えた。

しばらく続けているとショウが久音の肩を掴んだ。

「止めて、何か、変。なんか出そう」

久音は逆にショウの腰を掴んで愛撫を強めた。


ショウは身をよじって逃れようとした。

「大丈夫やから、感じて」

「や、でも!」

ショウはぎゅっと目を瞑った。

「ゴメン、出るっ」

身体を震わせた。

 

はじめての精通だった。

液は全部久音に飲まれた。

ショウが涙目で告白すると、久音は歓喜に包まれた。


起き上がって抱きしめた。

「俺が初めてショウを男にできたんや」


そして右手の指が、今度は女性器の方を触り出した。


「濡れてる」人差し指でからめて、中に少しずつ入れてみた。


「入ってるの?」

「うん、でもすごくきついからこれ以上無理かな。自分で指入れたことないん?」

「無いよ…興味なかったから」

ショウは顔をしかめた。


「じゃあ、やっぱり入れるのここかな?」

濡れた指を引き抜くとすっとお尻の穴に当てた。

「入れる?何をー」

そのままズブズブと指を差し込んでいく。

イヤッとショウが身じろぎする。

「俺のを入れんだよ」

ショウに自身のを触らせた。

「え、いや無理でしょ、僕のと大きさ全然違うやん!」

「ローションあるから、ほぐす。大丈夫」

グニグニと指を折り曲げて内壁を触るとショウは頭を久音に擦り付けてイヤイヤをした。

ゆっくり引き抜いて、起き上がり、そのままローションを取りに行った。

瓶を持って帰ってくると

「ホントにするんだ」

とショウは怖々言った。

「優しくするからさ」

「じゃあ任せる」

優しくキスしあった。


ローションを垂らされた後、散々いじられてショウは既にぐったりとなってしまった。


ショウはうつ伏せの状態から腰を後ろから抱き寄せられた。

自然と四つん這いになり、久音は後ろから膝を立てて屹立した自身をあてがった。

「入れるな。力抜いて」ぐっと押し付ける。

「こわ」ショウは頭を下げて目を瞑った。

少しずつ中に侵入していく。

「や、ああ、入ってく、駄目だ、や、何これ」

両足がガクガクと震え、ショウは呟いて思わず尻を突き出した。

うわっと2人が同時に声を上げた。それで全部入ってしまった。

久音は後ろからショウを抱きしめた。

「ショウの初めて全部、俺がもらってしもうた」

「すごいな。こんなん、できるなんて、思ってもみなかった」

「大丈夫?痛くない?」

久音の問いに頷いた。

緩く動かし始めた。

ショウが喘ぎ始めた。

「声、出して?」

「や、恥ずかしわ」

と言ったが、久音が奥を刺激すると背中を反らして反応した。

次第に久音は余裕が無くなり、抽送が激しくなった。

「久音、また、出そうや」

喘ぎながらショウが言うと、久音が彼のを掴んだ。

「いくって言うんや」

ガツンと奥を打った。

「俺もいく、から、一緒に」

ショウは悲鳴を上げた。

「も、ダメ、駄目だから」

「ショウ!」一層激しくなった。

「イク、久音、イク」

俺も、と思い切り押しつけて射精した。

ショウも精を彼の手の中に放った。


終わった後、久音が腰を離すとショウはずるずると身体を伸ばしうつ伏せになった。

気を失っていた。

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