第53話 「詩人の放つ清冽な色と音の世界で、意識を飛ばせ。の短編」

本日のピックアップ1作。

「ピアノを渡る」 詩一さま。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859465201876


ここにきて。

まだ新作をピックアップするパンダ(笑)。

しかし 佳いものは、

いいのです。


短編の中には、読み手が想像力を駆使することで

小説の奥行きが、二倍にも三倍にも広がるものがあります。

「ピアノを渡る」は、まさにそんな作品です。


設定が、実に美しい。

主人公のアノは、海の上に鍵盤が見える少女です。

鍵盤の先に何があるか。アノは水平線の向こうへ行こうと思います。

同時に、幼馴染で親友のイオも成長していく。

イオは海上に、バイオリンの絃が見える少年です。

そこへ、外から男がやってくる。船に乗ってきたシプス。


若者が「ここではないどこか」へ向かおうとする瞬間を

音と色で鮮やかに描いた作品です。


この作品内のキャラクターは、みんな単色でありたいと願っているように、パンダには見えます。

交じりあわず、ひとりで外へ行こうとする。

その結果が、身を失う事であり、過去を失うことでもかまわない。

それが清冽な若さというものです。未来というものなのです。


ま。このお話については

パンダがごちゃごちゃ言うより、とにかく読んでほしい。

パンダはレビューでこう書きました。



『それでも人は。

そこから歩いていける。

立ち上がり、前に進み、迷いながら先にいく。

一歩でも、前に進むためです。


書き手の構築する透明感あふれる世界の中で。

あなたの答えを、見つけてください。』


1万字に足りぬ短編の中に、必ず答えがあります。


あなたの答えを。

見つけてください。



★★★

さて。カクコン7、大詰めです。

今日は、アメの異世界ファンタジー、クロードの戦いが終わりました。


「【完結】姫と似ているからって俺が身代わり? 残念国家に嫁いで戦争に巻き込まれた翼族の愛と戦い〜弱小国家フレーヴァング王国戦記〜」アメたぬきさま

https://kakuyomu.jp/works/16816452220315287250


圧倒的なラストでありました!!

素晴らしかったです、アメ様。お疲れさまでした。


そして雪うさこちゃんのおじさん少年団も、いよいよ明日で完結だそうです

「【カクコン7応募作品】おじさん探偵団と怪人影男爵」雪うさこさま


これももう最終章が公開になっています。

パンダ、まっさきにレビューを書きましたが、あらためて同じことを思います。

『ちょっと切ない事も 悲しい事件も。少年の顔をしたおじさん達が解決します !!』

読んでみて。ぜったいに、損をしないから。




では。今宵はこのあたりで。

パンダより愛をこめて。


おやすみなさい。

あっ、明日は休みです。また、あさってね。



「ピアノを渡る」 詩一さま。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859465201876

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