第22話 兄は妹を応援する

もうすぐ冬休みが終わりますね。

本当に早かった。

学校が始まるのがとても憂鬱です。

では続きをどうぞ


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


家に帰ると、誰もいなかった。

お母さんとお父さんがいないのは知っているが妹の藍もいなかった。

どこか遊びにでも行ったのだろうか。

僕は少し考えたが藍も年頃の女の子だ。

友達と遅くまで遊びに行きたくなるのもしょうがない。

とりあえず、コンビニで買った弁当をレンジで温めている間、僕はテレビを見ることにした。

ちょうど夕方頃なので、特に面白い番組もなく、テレビをずっと眺めていた。

「疲れたな〜」


……今日は本当に濃かった。明日、学校行きたくね〜な。


最近は本当に色々あり過ぎて精神がボロボロで、1週間休みたくなるのもしょうがない。

「明日、学校休みにならんかな」

そう思っているとピーピーと音が聞こえる。

弁当の温めが終わったのだ。

僕はソファーから立ち上がり、弁当を取りに行く。

「食べるか」

弁当を食べ終えた僕はそのままテレビを消して自分の部屋に戻った。

そのまま椅子に座り、とりあえず勉強することにした。

しばらく、勉強していると、扉の開く音が聞こえる。

妹の藍が帰ってきたのだ。

階段の登っていく音が聞こえる。

その足音は僕の部屋の前で止まる。

トントンっとノックをする。


「お兄ちゃ〜ん?」

「おかえり、どうした?」

「あ、うん、ただいま、帰ってくるの遅くてごめん。今からご飯作るね」

「お、おう」


そのまま藍は階段を降りて、リビングに向かった。

「ご飯、食べたばっかだけど、まあいっか」

しばらくすると、下の階から藍の声が……


「お兄ちゃん〜ご飯できたよ」

「すぐ、いく」


僕は教材を片付けてリビングに向かった。


「ごめんね、お兄ちゃん、ちょっと用事があって」

「全然いいよ、藍もお年頃の女の子なんだし」


すると藍は「何言ってるの?」ていう顔をするが僕は気にしなかった。

初めて、二人っきりでご飯を食べた。

少し、気まずい空気だったが僕はこういう空気には慣れている。

中学生頃に3年間もこの空気を感じ続けながら生活してきた僕にとってはこの空気はまだマシな方だ。

沈黙が続く食事、藍は少し困った顔をしていた。

流石に僕もそんな顔を見ると何か喋らなくてはいけないと思った。


「さ、最近、どうなんだ?」

「最近って、楽しいけど…」

「そうか…」


またしても沈黙が続いてしまう。


……いや、何を話せばいいんだよ


今までまともに藍と喋ったことがない。

まーそれもしょうがないことなんだ。

だって陰キャだから。

これが答えだ。

しばらく、沈黙が続くと藍の方から話しかける。


「お兄ちゃんは部活入らないの?」

「あー入らないよ、てか入れない……」

「そうなんだ、理由は聞かないでおいてあげる」

「お、おう」

「私さぁ〜志望校、お兄ちゃんのところにしようと思うんだ」

「……え」

「何?その顔、私がお兄ちゃんと同じ高校を受けることがそんなにおかしいの?」

「いや、そんなことは言ってないだろう。ただ、結構レベル高いぞ」

「わかっているよ、そんなこと」

「そうか……」


すると僕は妹の頭をポンポンして



「頑張れよ」



藍は頬が赤くなる。

僕はそのことに気づかない。

食べ終わった僕は食器をキッチンに持っていく。

「皿洗いは僕がするから、食器はそのまま机の上に置いておいていいぞ」

「……う、うん」

そのまま藍は自分の部屋に早歩きで向かった。

「どうしたんだ?」

けど、藍がそんな相談をするなんて、兄として嬉しい。

少しは距離が縮まったってことかな。

「さて、ちゃっちゃと終わらせるか!」

皿洗いを終えた僕はそのまま自分の部屋に戻った。

僕はそのままベットで横になった。

「今日は疲れたな〜本当に」

中学の時は全然違う。


……そういえば中学の頃の入学式の時は散々だった


そんなくだらないことを思い出す。

正直、中学の頃は黒歴史レベルだ。

まだ1週間しか経っていないのに中学生の頃が遠い昔のことのように思える。

そんなことを考えていると少しずつ意識が遠くなっていく。

「やばい…寝そう」

そのまま僕は眠りについた。


・・・・・・・・・


みなさん、気づきましたか?

今のところ1日をしっかり書いているのですが、実は祐樹くんはお風呂に入っていません!みなさん、気づきましたか?

実は僕は全く気づきませんでした。

読んだ感想などコメントしてくださると嬉しいです。












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