第17話 突然の劉虞寺奈々からの連絡

僕が家に帰るともう7時を過ぎていた。

すでにお父さんとお母さん、藍、全員揃っていた。

どうやら、僕のことを待っていたようだ。


「ごめん、母さん…ちょっと友達の相談を…」

「あら〜そうなの、でも外に出る時はきちんとお母さんに言っていね」

「うん、、」


少し怒られただけだった。

しかし、よく見ると妹様子が少しおかしかったが、それは気にしなくていいだろう。

そのまま家族4人は食事をした。

食事をしている途中のことだった。

藍が突然、話しかけてきた。


「お兄ちゃんって女友達が多いの?」

「え?そんなことはないと思うよ…多分、、」

「けど、お兄ちゃんが外に出る時、家の前に女の人がいたけど?」

「いや〜それは、てか、それで女友達が多いって決めつけるなよな」


そう返事をすると妹はプイッと外をむいた。

その後、僕に話しかけてくれることはなかった。

(なんかしたかな?ただ少し疑問に思ったことを言っただけなのに……)

食事を終えた僕はそのまま自分の部屋に戻った。

「女の子の気持ちってようわからん…そんなことより、、」

僕は引き出しからノートを取り出し、今日の出来事を書き始めた。



『4月✖︎✖️日

 地雷女の約束の時間に遅れ、危うく命を失うところだった。

そしてなぜか友達になった。

僕は一体何を間違えたんだろう。

もっと普通の女の子と友達になりたかった。

やはり、陽キャと陰キャではテンションの違いを感じた。

僕は断言するよ、雫は間違いなく陽キャだ。』



書き終えた僕は今までの出来事を思い返す。

すると僕はあることに気づく。


「う〜ん、やっぱり間違えない、僕の友達に陰キャがいない!」


そう、陰キャでありながら、周りが陽キャしかいないのだ。

これは異常事態だ!

なぜなら、陽キャの常識では、陰キャは陰キャで仲良くし、陽キャは陽キャで仲良くする、それが常識!

(あくまで私の見解です)

つまり!今の僕の置かれている状態は異常だ!こんな状況はラノベの主人公でしありえない!


「まさか……僕って結構危ないのでは…」

このままでは僕の高校生活が…『陽キャで埋め尽くされてしまう!』

まー別にいいんだけど、けどさ、それが3年間続くとは限らない。


「早い、うちに対策を取らないと……」


けど人と話すの苦手なんだよな〜特に話しかけるのは!

よく陽キャは色んな人に話しかけれるような〜あの能力だけは欲しい!

そこだけは少しだけ尊敬できる。


「そもそも陰キャである僕には絶対起こりえないことが起きてるだ…だってそうだろ!そもそも陰キャである僕が!本来なら関われない、玲香と友達になったりしない!絶対にしない!本来なら、普通の男友達を作って…部活に入って…青春して…運が良ければ彼女が出来たり……バラ色の高校生活が待っていたはずなんだ!」


ぐちぐちっているとお隣の幼馴染が声を掛ける。


「ちょっとうるさい!」

「はい!」


ついつい反射で声が出てしまった。

しかし、うるさいとは言うがここまではっきり聞こえるとあなたの方がうるさい気がするが言わないでおこう。


「しかし、月曜日からはもう少し積極的に色んな人と話さないと……それが出来たら苦労しないんだよな〜」


するとスマホが通知が鳴る。

僕は中学の頃は友達がいなかったので今連絡がくるとすれば家族が玲香か雫しかいない。

しかし、そのメールは劉虞寺奈々さんからだった。


「あれ?僕って奈々さんとLINE交換したっけ?」

(なんか、怖いんだけど……)


僕は恐る恐るスマホの画面を開き、メッセージを確認する。



ーーーーーーーーーー

唐突でごめんなさい、LINEは玲香さんから聞きました。

で、昨日、お誘いしたお茶のお話なんですが、明日とかどうでしょうか?

ーーーーーーーーーー



という連絡だった。

「そういえば、そんな誘いされたっけ…」

これって返した方がいいよな……相手はヤクザだし、ここで返信しなかったら、家にヤクザが来て首がなくなるかも。

僕は誘いを受けるか自分の部屋をぐるぐるしながら考えた。


「よし!決めた!誘いを受けよう!」


(これも自分の命のため!)

僕はスマホを手に取り、返信する。



ーーーーーーーーーー

ありがとうございます

明日ですね。

いいですよ。

ーーーーーーーーーー



と返信した。

するとすぐに返信が返ってきた。



ーーーーーーーーーー

では9時に私の家に来てください

ーーーーーーーーーー



とんでもない返信と家のマップの情報が返信された。


「まじか…奈々さんの家で……詰んだ」


まさかの奈々さんの家でお茶ですか!普通はそこらへんの喫茶店じゃないの?

ちょっと憧れてたのに。

予想外の返信に僕の膝が折れ、床に膝をつく。

とりあえず返信をして、僕は……


「寝よう、きっと明日の僕がなんとかしてくれるさ!」


僕はそのまま眠りについた。

やはり僕は陰キャだったとなぜか再認識した。


・・・・・・・・・


なかなか話が進まない、、、書くのは楽しんだけどそろそろなんかイベントを書こうと思うんですけど高校での4月、5月のイベント何があるんだろう?

これはバイト中に仕上げました。

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