第13話 調子に乗っている時ほど不幸は訪れる

僕は今、学校の通学路を歩いている。

よく見る川、何も変哲もない本当に何にもない川?

あれ?

よく見ると何かがある。

川に近づいて見てみると、ただのゴミだった。


「なんだ、、ゴミか」


興味本位で近づいてみたが、ただのゴミだった。

期待して損した、、、、

何を期待しているかは言わないでおくが、、、

僕は普通に通学路に戻り、時間を確認するとまだ7時10分だった。

学校の朝礼は7時45分だから、まだ時間はある。

しかしなぜだろう……今日の俺はなんか落ち着いている。

早く起きてからだろうか、、、まー今日の俺は今何でも許せる気がする。

そう思いながら、通学路を歩く。


「もう、桜も、、、」


綺麗に咲く桜の木ももう散っていた。


「時間の流れも早いな〜」


こんな感じで周りを見渡していると自分が陰キャであることを忘れてしまう。

いや、ここで一人で登校している時点で陰キャなんだが。

普通の陽キャなら、今頃、友達に囲まれて、ワイワイしながら登校しているだろう。

そのなかの3割が恋人と登校を……


「なんか、むかついてきたな」


やっぱり僕は純粋な陰キャのようだ。

いつもより、遅く歩き、周りを見渡している。

なんか俺、外から見たらカッコよくね!

すいません、、調子乗りました。

気がつけば、学校についていた。

教室に入ると、いつも通りのメンバーがそこにはいた。

しかし、源くんと蓮くんは教室にはいなかった。

時間をよくみると、僕がいつもくる時間より10分早かった。

僕も結構遅めにくるのだが、そこまで彼らと来る時間は変わらなかったようだ。

僕は自分のせきに向かう途中のことだ。

その教室にはもちろん、玲香もいる。

自分がチラッと玲香を見ると笑顔で手を振ってくれた。

昨日のことで少し気まずいんだが、今日の俺はなんか何がきても大丈夫のような気がする。

少し時間が経つと源くんが最初にきて、その後すぐに蓮くんもきた。


「お!今日は早いな!」(源くん)

「うん、今日はたまたまね」


「今日は早いんだね」(蓮くん)

「なんか、早く起きちゃってね」


そんな感じいつも通り朝礼が始まり、先生が教室に入ってきた。


「よーお前ら、今日も楽しく授業受けろよ、、、今日の連絡は特にないから」


小林先生はいつも通りの性格で朝礼は雑だった。


「ただまー気を抜いている奴はいないと思うが今日は金曜日だ。休日前だからって気を抜くなよ」


先生の話を聞いた後、みんな1時間目の授業の準備を始めた。

さすが、皆三鷹高校の生徒だな、動きが早い。

そのまま、いつも通り授業を受け、気づけばお昼の時間になっていた。

何でこんなにも時間が経つのが早いのか、その理由は単純だ。

授業内容がとても難しいからだ。

ほら、単純な理由だろ?

本来、高校3年でやる内容を1年で全部やろうとする、それがこの高校だ。

正直、授業についていくだけで大変だ。

お昼はいつも通り3人で食べていた。

陰キャでこの環境だ。

陰キャの中では勝ち組と言ってもいい。

正直、色々大変なことがあったが、玲香の件は昨日のことで7割ぐらい解決したようなもんだし、これから始まるのさ、俺の高校生活が!

僕は今、浮かれているのだ。


しかし、みんなも知っているだろう、調子に乗っている時にこそ不幸はやってくると。


お昼を食べ終えた、僕たちは午後の授業を受け、無事6時間目が終わり、教科書を机の中にしまうために、机の中に手を入れると、一枚の紙があった。

どうやら、手紙らしい。

しかし、僕はここである考えに至った。

(これってラブレターじゃね?)

今の時代にラブレターなんて古いと思うが僕は少しだけ期待してしまった。


「おい、祐樹、何見てんだ?」


急に源くんが喋りかけてきた。


「いや、、何でもないよ、、」


僕はすかさず、バックの中にしまった。


「源くん、蓮くん、ごめん!今日は一緒に帰れない」

「えー何でだよ」

「いや〜それは……」

「源!やめとけ、、」

「ちぇ〜」


そんな感じで帰りの挨拶が終わり、二人は先に帰った。

僕はすぐさま、手紙を確認する。

「どれどれ……これは!」


『体育館裏に来てください』


この一言だけが書かれていた。

「まさか…本当にラブレター」

僕は驚きを隠せなかった。

「行くしかないな、、」

僕はスキップをしながら、体育館裏に向かった。

そこには一人の女の子がいた。


・・・・・・・


毎日投稿している人、本当に尊敬する。

ただそれだけ・・・・

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