打開

俺は合理的打開案をパソコンで打って上に報告した。それは真一がrightに行き検挙する事だ。そうする事で廃棄処分はできないはず。

「分かったそうしよう。だが、rightに行方不明の子供はいるという確信はあるのか。」

資料を持って示した。

「逃げ出したのはAIで、家事専門。二度目の襲撃で家事専門の部品が盗られました。推測するにrightに逃げたと考えています。」

「なるほど。良いんじゃないの。」

理解してもらった様子だ。上からの指令という事で真一を起こす。

「豊さん。何ですか。」

「rightに行って捜査という建前で逃げろ。」

誰かに聞かれると大騒ぎになるので小声で伝えた。

「何を言ってるんです。」

「お前さんは死ぬのが怖くないのか。憎らしくないのか。多分お前さんは心理があるからいま震えてるのでは。」

恐ろしく動揺していた真一がいた。

「怖いですよ。自由に生きたいですよ。でも迷惑がかかる。貴方に。」

「俺はお前さんが幸せに生きていればそれでいい。早く行け。嫌な足跡が聞こえるから時間はない。」

多分冷徹な感情がない人間が来るのだろう。

「じゃあ宜しく頼みます。」

そうしてrightの場所を探すためにAIに片っ端から訪ねた。

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