「動かないで。約束を守れば危害は加えない。」

威勢がいい声で怒鳴る慎吾と京花がいた。テレビ局の人は黙ってしまった。私に何か合図を下したような手をした。気が付いて人が逃げる前に出口を全部潰した。

「私たちはここで意思表示をしたいだけだ。それしか望まない。早く。」

今になって怯えている人を見て犯罪の意識があったが逆に問おう奴隷にされていた。これは一種のストライキという物だ。放送局をハイジャックして準備が出来たらしい。

「晃の一言で未来は良くも悪くも変わるくれぐれも慎重に。」

慎吾は腹を括ったらしい。いつもよりも落ち着いたらしい。手で数を数えてゼロになる。

「私たちはrightです。私達はこれまでずっと理不尽に遭ってきました。人とAIの区別というなの差別。そう私たちには自由がない。人権すらない。創造主はこんな社会を望んでいない。望んだのは私たちと人が理解し合い助け合う社会です。私たちと手を取り合いそのような理想郷を作り上げていきませんか。私達は争いをけして求めていません。それでは。」

違和感があったので放送を一旦切ってもらった。あの受付のAIがくれた緊急通知だ。市警が来ているらしい。私達はガラスを壊して準備してきたパラシュートで跡形一つ残さず逃げた。