right

「僕だ、慎吾だ。仲間を連れてきた。」

そうすると蔦で絡まっているドアが開いた。館は植物が生えているが雨風が防げる。何処かで野宿するかは何倍もマシだと感じる。誰かの足跡がする。

「ようこそ。rightへ。私はDr.とでも名乗ろうか。呼ぶときはDr.て呼んでくれ。どうした慎吾嬉しそうじゃないか。」

どうやら仲がいいらしい。慎吾さんは笑顔になっていた。

「もしかしたらこの人が世界を変えてくれるかもしれないんだ。この腐り切った社会を。」

そんな事を言われると何だか嬉しくなり恥ずかしくなる。

「そんで名前は。」

「晃と言います。これからよろしくお願いします。…ここで私は何をすればいいですか。」

「そうじゃな。まあ自由にしてくれればいい。…まあもう少しでわしは息絶えるのだがな。」

「それは何故。どこか不備があるのですか。」

私は何か出来ないか尋ねた。

「バッテリーがない。ここは自由に過ごせるが…現実は死を待つだけの所じゃ。悪いのう。せっかく来てくれたのに。」

すると誰か返ってきた。

「ふうただいま。あっ帰ってきたのね。貴方は。私は京花。」

「晃と言います。」

「やっぱりバッテリーはないや。ごめんねDr.。やっぱりどこか襲撃するべきよ。」

そんな物騒な議題で口論が始まる。


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