第15話 恋愛小説を読み、書く。

 ちょっと微妙な話なのでうわーと思ったらブラバして下さい。次回からはまたタラタラエッセイに戻りますので。ちょっとね、パンドラの箱を開ける様な小説を読んでしまったので書いちゃってます。


 あまり、GLは読まないのですが、BLは読んだりします。大学生の時隣室にお住まいの同級生が腐女子で同人誌とか読まされました。ので、耐性があるみたいです。で、恋愛小説を書いていて悩む事があります。全部男女の恋愛として書いて良いのだろうかと。男女以外の恋愛を入れると、そういう括りに移動するかタグを入れなきゃいけなくなりますよね。でも、実際の世の中は混沌としてるんじゃ無いかって。


 その迷いが「落下」のスピンオフのタルタルエビちゃんに出たりします。でも、


『ダーリンが佐藤先輩の彼女への想いを(佐藤先輩へではない。冷静に考えてダーリンに限ってあり得ない。よし。)諦めたかどうかは分からない。』


のセリフは大崎が男子を好きなはずが無いではなく、佐藤先輩に恋するはずが無いなんです。佐藤先輩(亘一)の人間性の否定であります。タルタルエビちゃんの亘一への評価は低いですからね。


 自分を親として考えた時に子の多様性を受け入れられるかと悩んだ事があります。BL小説でも親へのカミングアウトは大変ですよね。私はチクチクと「孫はまだかい?」ぐらいの嫌味をいういやな親テンプレになりそうです。そんな親の嫌味は聞き流すぐらいのタフさを持つ様に育って(願望)状況をカミングアウトして(一応知りたいかな)そして「猫でも抱いて我慢しな」って猫と放置しておいて欲しいです。


 カタツムリが有名ですが、ウミウシとかホッカイシマエビとかワニとか生物の性の生態って様々ですね。確かホッカイシマエビはオスとして生まれて体長10センチほどで性転換してメスになるとか。ワニは卵の育った温度で性別が変わるとか。ウミウシは同じ模様と出会えた時に雌雄異体だと同じ性では繁殖できないから雌雄同体だとか。それなら人間だっていろいろあるかもしれないって思ったりはしているのですけどね。


 親の預かりしらない学校生活や本、テレビ、ネットなどで恋愛観って育っていく様な気がしてます。心を動かす何に出会うかで変わっていったり。私はずっと片想いでしたね。真面目ゆえに異性に揶揄われたり足が遅いのを非難されたり赤面症とか外見コンプレックスとか様々重なってかなりの奥手。廊下で見かけただけで幸せ的な。でも自分の姿は相手には見られたく無いという。だから告白なんてありえなくて。学校が変わって見かけられなくなって辛い思いをしたのがアオハルです。


 実母に、


「最近ネット小説書いてるの」


とカミングアウトしてきました。


「あら、どんなの?」


「学園恋愛もの。」


そのとたん実母は気の毒そうな顔をし


「あんた、全然無い青春を過ごしたから憧れて書いちゃうのね。」


って。よく理解してくれるのは有り難いというべきなんでしょうねぇ。自称恋愛小説書きは結構なダメージをくらって帰ってきた次第であります。


 

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