2011年12月1日(木)
2011年12月1日(木)
洗面所で顔を洗うと、寝癖がついていることに気がついた。
水で濡らし、ドライヤーを当てる。
元々髪質が固く、また髪を切ったばかりであるため、直らない。
いつの間にか背後にいたうにゅほが、指先で寝癖を撫でつけた。
そのたび、ぴこりと髪の毛が逆立つ。
真剣な顔つきで、何度も何度も寝癖を押さえるうにゅほの姿に、今日はこのまま過ごす覚悟を決めた。
午後になり、外出先で五本指ソックスを買ってきた。
足の指に白癬菌を飼っているわけではない。
数人の友人から、履き心地がいいと勧められたのだ。
ソファに座り、五股に分かれた靴下の先に、それぞれ指を通していく。
履き終わって足の指をぐりぐりと動かしていると、うにゅほがじっと足先を見つめていた。
俺は足の指が器用だ。
自在に動く指先に、興味を覚えたのだろう。
俺がうりうりと足を突きつけると、うにゅほは笑いながらソファの端へと逃げた。
そして、素足で反撃してきた。
ひとしきりはしゃいだあと、足を絡ませあいながら、ふたりで読書をした。
五本指ソックスも悪くはない。
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