その後とお客様

レイ様の謁見から、2日が経った。その間にノマライトは鉱山での強制労働を死ぬまでやることになり、爵位は剥奪され北の方へとばされた。死刑の話もでていたけれど、新しい家族ができた僕はもうどうでもよかったし、お父様達が「簡単には死なせない」と言ったことで、そうなった。

ノマライトのやっていた犯罪に関与していた人達も捕まり、今は刑罰待ちの状況だ。

僕と同じ実験を受けていた子達は、国王陛下からの呼び出しという名目で王城に来てもらうことになった。僕もそこに立ち合うことになっている。

そして、僕は今日も書庫にこもって本を読んでいる。


「ルーク、居るかい?」


「はい?」


声をかけられて顔を上げると、書庫の扉のところにお父様がいた。


「ああ、よかった。実はルークにお客様がきていてね。ルークの8つ上の第二王子殿下なんだけれど…。挨拶だけでもいいから、顔を出してくれるかい?」


第二王子殿下は確か、学園に通っていた筈。実験を受けていた子達にコンタクトをとってくれたのも第二王子殿下だ。お父様が会わせようとしていると言うことは、悪い人ではないのだろう。


「はい。」


僕は頷いて、お父様と一緒に応接室へ向かった。

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