妖魔族とは
僕が話終えて顔を上げるとみんな複雑そうな顔をしていた。
「人体実験を受けたことで、身体に支障は?」
「な、い。最初、呑ま、れた。今、平気。」
「なら、良かった、のか?」
「取り敢えず、妖魔族ということは隠しておくように。ヴィーが見たのは尾が一つの狐獣人だと言うし、調整出来るのだろう?どうしてもの時は調整した姿にしてくれ。妖魔族は希少種だから狙われやすいんだ。また君をそういった生活に戻したくはないからね。」
「は、い。」
「それから、魔法のことも。今まで通りの属性で頼む。」
僕が頷くとみんな安心したような表情を見せた。
それからもわいわいと話しているとメイドさんが呼びに来てみんなで夕食をとった。これまでの日々とは比べ物にならないくらい安心するもので、この平和がずっと続けばいいのにと思った。
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