空っぽの壺

馬鹿な夢だと笑われた。不可能だと笑われた。


わかってる。俺が一番わかってる。


不可能だよ。比喩じゃなく、


それでも、それでも、俺はなりたいと思ったんだ。


誰も救ってくれない苦しみを。犠牲を要求し続ける世界を。


全てを救えるような存在に。全てを可能にする存在に心からなりたいと。



そう俺は「神」になりたかったんだ。


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