「だまこ」の作り方 簡易版

 さて、それでは肝心要である「だまこ」の作り方を紹介してみたいと思います。


<用意するもの>


・かために炊いたごはん

・水を張ったボウル

・スーパーなどのビニール袋(「手さげ」のついているものがおすすめ)


(1)


 まずはかために炊いたごはんをひねりつぶして生地にします。


 かために炊くのは潰しやすくなるのと、こうすることで弾力があり、鍋の汁がよくしみ込むものが作れるからなのですね。


 たとえば三合炊くのなら水の量を気持ち少なめ(2.5号程度)にする感じです。


 もちろんその場合、ぴったり三合でもかまいません。


 要は米の量に対して、水の量が極端に大きくならなければ大丈夫です。


 逆にあまりかたく炊きすぎると、潰すときに骨が折れます。


 ごはんが炊けたら、触っても大丈夫な程度まで冷まします。


 冷ましすぎると水分がでてきてしまうので、ここにはご注意ください。


(2)


 それをビニール袋に投入し、なるべく空気を抜いて、「手さげ」の部分を結びます。


 調理に共通する事柄として、衛生面の管理にはじゅうぶんにお気をつけください。


 そうしたらそれを「これでもか!」というくらいひねり潰します。


 力はいっぽうから加えるのではなく、全体的に潰し度を均一にするイメージです。


 ストレス解消にもいいかもしれませんし、お子さんのいらっしゃる方はいっしょに遊ぶ感じでやるのもいいかと思います。


 潰せば潰すほど、最終的な味もよくなります。


 ほどよく弾力がついてきたかなというところまででオーケーです。


 腕やひざなどを使ってやってみましょう。


(3)


 生地が完成したら、それをこねて球状にします。


 袋に入れたままでもいいですし、ボウルなどに移してもかまいません。


 別なボウルに張った水で手を濡らしながら、生地を手のひらに収まるくらいにつかみとり、丸めていく感じです。


 軽くキュッキュッとこねるくらいでじゅうぶんです。


 むしろ力は強く入れないほうがよいかもしれません。


 あとはそれを繰り返すだけです。


(4)


 ここまででたくさんの「だまこ」が完成したかと思います。


 この状態ですぐに鍋に入れてしまうと、形が崩れてしまうおそれがあります。


 大きめのお皿などに盛りつけておき、軽くラップをかぶせましょう。


 高温多湿を避け、なるべくすずしい場所に常温で保存します。


 この状態で2~3時間程度おけば大丈夫です。


 お米ですので、冷蔵庫に入れるとカチカチになってしまいます。


 また生ものですから、お召し上がりは早めにかぎりますが、一晩程度であれば、すずしい場所での保存、あるいは冷蔵庫でも大丈夫です。


 繰り返しになりますが、くれぐれも衛生管理にはお気をつけください。


 さて、これで「だまこ」はできあがったわけです。


 鍋の作り方を示す前に、次回は「通の方」向けの作り方に触れておきたいと思います。

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