第3話「サガンパーV作戦始動」⑤

※場所は佐賀県佐賀市大和町さがしやまとちょう。第3話「サガンパーV作戦始動」④の2日後、11月30日。時間は11時頃(※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。★は出来ればお願い項目。傍点は佐賀弁。


ゆう:「(※自慢げに)着いたわよ!じゃじゃ~ん♪ここが"シャーロット"よ♪可愛いでしょう!」


<"ゆう"が運転する車に同乗する4名。"ゆう"、佐賀大和さがやまとインターチェンジから下りて、数宇百メートルもないお店の前に車を停車する。>


志織しおり:「(※驚き声で)わ~!確かに私の実家の近くでしたね!(※しばらく間を空ける)でも、ここは昔は違うお店だったような…」


ゆう:「そう、もとは店終いした古着屋さんだった場所を"河原かはら"社長が借りたの?」


涼子りょうこ:「(※嬉しそうに)"緒妻おつま"社長!えらい""か店じゃなかですか!想像以上やった!」


ゆう:「これは"河原かはら"社長のセンスよ♪元々、ヨーロッパの街並みにあるような洒落たカフェみたいな建物を更に可愛く私が仕上げたのよ?」


叶恵かなえ:「あれ、姉さんと同じ車が沢山、置いてあるね!"クラッシック・ミニ"!あとは"fiatフィアット500"って…、これ完全に姉さんの趣味丸出し…。看板もロゴマークも”クラッシックミニ”!」


志織しおり:「いや…このロゴマーク、社長が以前、う~~んって言いながら考えていたロゴですよね!」


ゆう:「流石、"志織しおり"ちゃん!よく覚えていたわね!この"クラッシック・ミニ"のロゴ通り、何度も何度も言うけど、私は小さくて可愛い物が好きなのよ!車も同じ!丸こっくて小さな車が大好き!」


叶恵かなえ:「い、いや…バイクは違うような…。真逆な事を言ってるような気がするんだけど…。」


ゆう:「(※冗談で怒っている様な言い方で)叶恵かなえ!そこを突っ込んではダメ!バイクはあのワイルドな武骨さに美しさがあるの!それに可愛いバイクも私、乗ってるわよ♪」


叶恵かなえ:「あの郵便局の人に良く間違えられる"赤いスーパーカブ"ですよね…。」


ゆう:「(※怒声をこめながら)"叶恵かなえ"、最近の私に対する失礼さが妙に目立ってきたわね!あれは"超レア"なスーパーカブなのよ!」


涼子りょうこ:「叶恵かなえ~。"緒妻おつま"社長がことは本当ばい!あの"赤いスーパーカブ"はバイク好きな人間にとっては羨まし!」


叶恵かなえ:「涼子りょうこさんまで…。あれはどうみても郵便局の配達の人が乗っているスーパーカブじゃないですか?」


涼子りょうこ:「(※熱く語る)郵政カブもそれは一般人では手に入らんレアバイクやけど、"緒妻おつま"社長のは、それとも違う!スーパーカブ誕生60周年記念&世界総売り上げ1億台達成のアニバーサリー限定モデル!世界中で1番売れているバイクはスーパーカブやけど、あの赤いスーパーカブは世界で1番売れているスーパーカブであって世界に1000台くらいしかない限定に作られたモデルだったはず…。」


叶恵かなえ:「(※呆れ声で)はあああああ…。まあ、姉さんじゃなくて涼子りょうこさんが言ってるくらいだから"レア"なバイクなんでしょうね…。」


ゆう:「(※怒声をこめながら)そうよ!少し物を見る目を養いなさい"叶恵かなえ"!」


叶恵かなえ:「(※ふてくされて)はいはい。わかりましたよ…。」


ゆう:「見た目は本当に家庭的で可愛いのに、妙に男前な性格なのよねえ~"叶恵かなえ"って…。」


志織しおり:「まあまあ、社長良いじゃないですか。最初に"叶恵かなえ"ちゃんと会った時は本当に社長の妹さんかなと思ってたけど、最近、妙に似てきた気がします!兎に角、"姉妹喧嘩"はほどほどにしてください。」


ゆう:「(※少し申し訳なさそうに)そうね。ごめんね。"志織しおり"ちゃん…。」


叶恵かなえ:「(※困惑した様子で)姉さんににてきたなんて…私も注意しないと…。」


ゆう:「(※少し怒気を込めて)そういうところが、失礼になってきたと言ってるのよ!"珠花しゅか"まで、あなたの真似したらどうなるのよ…。」


涼子りょうこ:「(※驚いた声で)まあ、にしても、"緒妻おつま"社長!も"クラッシック・ミニ"ば見るとはウチは初めて見たです!」


ゆう:「(※自慢げに)やっぱり、"涼子りょうこ"ちゃんとは気が合うわねえ~。そ~でしょう。そ~でしょう。古い車だし車体自体もないし、オーナーさんは皆、大切にして手放さないからね~。更にメンテナンス出来る人も限られてくるもの…。私も"河原かはら"社長に出会わなければ、欲しかった車だけど乗ることはなかったでしょうね!でも、そのメンテナンスや修理もこれが私の師匠である"河原かはら"社長に任せれば問題解決!だから一安心!」


涼子りょうこ:「いや~あ、メンテの出来る人の心強~!」


ゆう:「そうよね!でも、"ブイ作戦"作戦での、その重要なポストは涼子りょうこ"ちゃんなんだからね!」


涼子りょうこ:「あ~!それは覚悟です!」


ゆう:「立ち話は何だし、とりあえず、お店の中に入ってみる?そんなに広くはないけど、良い感じに仕上がってるわよ♪」


<カチリと"ゆう"がお店の鍵を開ける音>


涼子りょうこ:「WAAAAAAO!ですね♪中もヨーロッパ風ですか?」


ゆう:「なるべく、そういう路線で進めて行きたかったんだけど…。V作戦もあるから、少し変更しないといけないかも知れないわね!外の展示場には"キッチンカー"と"キャンピングカー"、そして"小型輸入車"を展示して、御店の中に飲食できるスペースと商談スペース…あとは雑貨や小物類も置きたいわね!そうそう、"編みぐるみ"も♪」


志織しおり:「社長、好きですね~♪編みぐるみ」


ゆう:「勿論!可愛いじゃない♪作家さん達が丹精込めて作った可愛い"編みぐるみちゃん"達を並べるのよ!」


叶恵かなえ:「(※困惑しながら)"前線カフェ"みたいにですか?」


ゆう:「(※自信満々に)そうよ♪」


叶恵かなえ:「(※困惑しながら)じゃあ、ほぼ"前線カフェ"と同じじゃないですか?」


志織しおり:「"叶恵かなえ"ちゃん、一応、経営者は同じなので…そうなるのよ…。」


叶恵かなえ:「(※呆れ声で)確かにそうなりますね…。」


ゆう:「"涼子りょうこ"ちゃんはどう思う!」


涼子りょうこ:「場所も良いし、バイクも展示できるし、バッチリですよ!」


ゆう:「それにね!私、格安で"レンタルキャンピングカー"もしようと考えているのよ!特に毎日必要って訳でもない人もいる訳だし…。」


志織しおり「社長、それは良いですね!」


ゆう:「(※嬉しそうに)みんなが喜んで楽しんで、その対価を頂戴するのが私の経営スタイル!だから、ここで!この"シャーロット"で、"ブイ作戦"を開始するのが本当、楽しみ♪」

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