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21 深い夜の終わり

 ――残念でした

 生み出した科学者は静かに笑った。

 ――君はクローンだからね、長くは保たない。いや、正確には保証がないのさ

 ――普通の生き物のような成長をさせなかったし

 そんなこと知ってる。

 ――イクソスの遺伝子は少し特殊らしい。彼はレネゲイドウィルスに愛されてる、けど同時に強い反発をする。だから君のように遺伝をいじってしかクローンは生まれない。とはいえ、君にしても奇跡みたいなものさ

 ――さぁ生まれた世界を呪うのも、憎むのも、希望を持つのも自由だ

 どうしたらいいのか、わからないのに、酷なことをいう。

 ――ただあまり時間はないよ

 ああ、彼を、彼を追いかけなきゃ。


 耳に、涙の雫が零れ落ちる不愉快さに目覚めた。

 それはいつぶりの感覚だろう。

 世界は薄暗く、静寂に包まれていた。手を動かそうとして、軽いことに気がついた。

 見ると、左腕がない。

「あ」

 喰われたんだ。

 怒り狂った鯨の化け物と絶望した真っ白い少女を思い出す。

 悲鳴と絶望がまるでねっとりとした粘りのある液体のように口のなかに留まり、飲み込むことができないまま存在する。

「アリオン」

 相棒を呼ぶが返事はない。

 いつもなら元気につっこんで、文句を口にするのにと不安がこみあげてきた。

 生まれてからずっと一緒にいるアリオンが自分を置いていってしまったことがたまらなく恐ろしい。つい先日まで、自分のほうが手を離そうとしたくせに。

 ぽつりと何かが落ちる音――見ると、窓に雨粒が降り落ちる。はじめは遠慮がちに、気がついたらざぁざぁと暴れる子供みたいに。

 恐怖を覚えてエージェントは視線を巡らせる。

 白いベッドと薬品の匂いは生まれた場所を思い出させた。

 ここはどこかの病室らしいが、一体どうして? いや、それよりも

「ヴァシリオスっ」

 彼はどうなっただろう。生きているのだろうか。

 あの化け物に喰われたのかと混乱してむちゃくちゃに暴れそうになっているとドアが開いた。

 暗闇から顔を出した人影は声を出した。

「起きたのか」

「・・・・・・ヴァシリオス?」

 瞳が揺れ、不安そうに歩み寄り、手を伸ばしてくる。遠慮がちに頬に触れて髪の毛を撫でた。こんな大きな手で器用なことをすると驚くぐらいに優しい。

「ここは都市内の、裏病院だ」

「裏病院?」

「もぐりだ。オーヴァードも見てくれる」

「・・・・・・」

「私も世話になったことがある、腕は確かだ」

「そう……アリオンは?」

「ここら周辺の見回りに行くといっていた。・・・・・・黒い馬の姿で」

「彼、あの姿、嫌いなのよ」

 遺産と関わりあることがばれてしまうから、出来るだけ本来の姿はとりたくないからずっと別のものの姿になっていたのだ。

 アリオンの生まれはギリシャで、神話にかかわるレネゲイドビーイングだということは本人が口にしていた。それ以上は本人が語りたないというので聞かなかった。

「嫌いなのに、わざわざなってくれたのね」

「あれがいなかったら私も君も死んでた・・・・・・覚えているか?」

「片腕が喰われたところまでなら」

「私が君を連れて逃げようとした。追いつかれる前にアリオンが馬になって君と私を背負って逃げてくれたんだ」

「・・・・・・そう」

 エージェントは賭けに勝ったと確信した。

 今の彼からは戦っていたときの狂気はない。衝動は抑えられた。

「よかった」

 自然と声が弾み、笑みが零れる。これで第一段階はクリアーした。

「・・・・・・エージェント?」

 怪訝な顔でヴァシリオスがエージェントを見つめる。彼女は片腕をなくしたことも、遺産の暴走にも絶望していない。

「これで、あなたはUGNに受け入れられるわ・・・・・・だって、あなたはジャームなのに私を守り、逃げてくれた。弁明のチャンスは与えられるはずよ。暴走した遺産についてもあなたが対応を手伝ってくれれば」

 今のUGNは人手不足だ。その上、暴れ狂う遺産ならばどんな相手の手だって借りたい。

「UGNはあなたの働きにたいして誠実に対応しなくちゃいけない。だって席が一つあくわ。私は、もう使えないから、私のかわりに、あなたを推薦する。そうしたら」

「待て、待ってくれ。エージェント」

 熱に浮かされたように希望を語るエージェントにヴァシリオスは慌てて制した。

「君はどうなる」

「それは・・・・・・当然処分でしょうね」

「なっ」

 ヴァシリオスの顔が強張るのにエージェントは不思議そうにする。

「だって、私はクローンですもの。片腕は再生できない、こんな使えないものはきっといらないわ。処分されても文句はいえない」

「君が死ぬかわりに俺に生きろっていうのかっ!」

 噛みつくようにヴァシリオスは言い返すのにびくりとエージェントは震えた。

 いつもならば自分のことを私と口にして、どんなときも礼儀を保とうとするヴァシリオスが、むき出しの心をあらわにしたのだとわかる。

 エージェントは戸惑い、おずおずと言い返す。

「どうしてそんな顔をするの」

「どうして君を連れて逃げのか考えてないのか」

「・・・・・・だって、だって、じゃないと、あなたを受け入れてくれる場所が」

「誰かを退けて手に入れる居場所で生きろというなら、俺はそれを不平等と嫌悪する」

 言い返されてエージェントは俯いた。

 自分はただの道具で、手段。

 彼を救いたい、生かしたいという目的はすでに達成している。そのために払った代償は多くある。

 仲間たちに言質をとり、自分の肉体を傷つけ、魂を削って。

 必死にやってきた自分の望みを彼は否定するのに悲しくて、腹も立ってしまった。

「君がいないなら俺は生きたくない」

「ヴァシリオス!」

「……また失えというのか」

 仲間を、居場所、そして大切に思ったものを与えながら奪われる。人生はいつだってそうだ。いくつも重ねて、壊れる。積み重ねて崩れて。生み出して、なくしていく。

「・・・・・・ごめんなさい」

「いや。・・・・・・すまない。君の、努力を受け止めないようなことを口にした」

 ヴァシリオスは遠慮がちに身を寄せてきたのにエージェントはされるがままになる。

 血と薬莢と土の香りのする男の胸はあたたかく、思った以上に優しい。はじめて触れるぎこちなさにエージェントはここで死ねたら、とっても幸せだと心から思った。

 自分のなかで過去が笑っている。食い破られる心がどんどん小さくなっていく。

「けどね、私、もうすぐ」

「アリオンから聞いた。隊長の人格をその身に宿してきたことを」

「うん」

 曖昧になっていく視界と心で、エージェントはとろんとした声を漏らす。

 人格の崩壊はこくこくと広がり、どんどん自分がわからなくなっていく。

 もうすぐ自分を食べつくして、彼が現れる――私が嫌いなオリジナル。強くて、恐ろしくて、なんだってやってしまう化け物。

 自分とオリジナルの決定的な違い。

 オリジナルには共感能力が欠落していた。誰かを思ったり、悲しんだりできない。けれど唯一、命のやりとりをするときだけは心から生きていると感じることができる。

 戦いを愛し、戦場へと自ら進んで、殺していったオリジナル。

 衝動とは違う、生まれもった欠陥――それは、確かにエージェントも性質として受け継いだ。

 戦うときだけ、確かに生きていると感じて悦びを覚えた。

「答えてくれ。君は私と、俺と生きてくれるのか?」

 両頬に触れて、呼吸だって感じる距離で見つめ合う。

 絶望をしった瞳が窓にぶつかる雨粒によって光を取り戻したように輝いている。

「私・・・・・・でいいの」

「今更だな。君が俺といるといったくせに」

「私……人として壊れてるのよ。オリジナルと一緒で戦うことが好きで、殺すことが好きなのよ? クローンだし、それに、それに」

「それでもいい。それでも君がいい」

「……なら、・・・あなたを一人にしないわ。私でいいなら、あなたの傍にいる」

 額をそっと押し当てて、告げる。なにもかも、こうして通じればいい。好きも、愛してるも。なのに、それが叶わないことがとてもじれったい。

「君でないとだめだ」

「・・・・・・わたし」

「君が受け入れてくれるといいが」

 ヴァシリオスの声は、エージェントが疑問に思うほどに、どうしてか震え、怯えていた。

「ヴラスターリ」

 囁く。

「ギリシャ語で新芽の意味だ・・・・・・考えたんだ。君に、もし君に名を与えるならと」

 祈るように。

「受け取ってくれるか」

 差し出す。

「・・・・・・それは」

「君の名だ」

 道具でなくて、オリジナルのための器ではなくて

「君の、俺と生きていくための名前だ」

「私の」

 ほの暗い世界で、はじめて光を見つけたように、瞳に灯火を宿して彼女は繰り返す。

「ヴラスターリ」

 囁く。

「私の、名前」

 手を伸ばすように。

「あなたと生きるための名前ね」

 受け取る。

 瞳からぼろぼろと涙が零れて止まらないのに、どうしてか口元が緩やかに弛緩してしまう。

 不思議な現象を受けながら彼女は繰り返す。

「あなたがくれたもの」

 今ならわかる。

 少女に対して激しい恐怖を覚えた理由が――自分にはないものを得た少女ののびやかな幸せが妬ましいと心のどこかで思っていた。

 一体自分と彼女はなにが違うというのだろう。

 道具として生まれ、利用され、戦い、傷ついて。

 けれど誰でもいいわけではない。

「私、あなたにこんな素敵なものをもらっていいのかしら?」

「受け取ってほしいんだ。二人一緒にいるために」

 受け取れば、もうあとには戻れない。

 エージェントの中で闇が睨んでくる。過去が――オリジナルの強い意志がなにもかも寄越せと告げてくる。人格が崩壊を起こす寸前なのだと理解する。一つの肉体に魂は二つもいらない。無理矢理、自己暗示によって自分を歪め続けてきたしっぺ返しが今更やってくる。

 さんざん殺してきたくせに

 救われるなんておかしいだろう

 ――ええ、本当にそうね

 言い返す。

 だから彼を、ヴァシリオスを生かせることができたら自分の命にも意味があるんじゃないかと希望を抱いた。

 なんて汚い願いだろう。自分のためだけにこんなことまでして、彼は自分を求めてくれている。

 自分は、ヴラスターリになっていいのだろうか。

 過去の怨嗟の声が責めたてる。自分の汚さを、これからの未来の絶望を。

「私」

 口を開いて苦しげに呻いていると、ヴァシリオスが顔を歪め、寄せてきた。なにをするのかと思ったら、唇が触れた。暖かい。と思ったとき血が流れ込んでくる。驚いて目を見開き、自然と身を寄せていた。

 ゆっくりと離れてしまう。

「ヴラスターリ」

「・・・・・・っ」

「返事をしてくれ。選んでくれ」

「・・・・・・ずるい」

「ん?」

「こんなの知らない。オリジナルも知らない」

 真っ赤になって慌てるエージェントにヴァシリオスは沈黙した。

 その間も俯いて、自分の赤くなってしまった顔を隠すように、しらない、しらないと呟くエージェントは混乱したままたヴァシリオスを見上げた。

「しらないわ、こんなの! どうしよう、私、心臓がうるさくて、とまらないの。血が蒸発しそう、どうして?」

 へぞをかきながら睨みつけるとヴァシリオスが喉を鳴らした。

「・・・・・・っ・・・・・・だろうな。隊長相手にこんなことは出来ないからな。いやか?」

「ううん。いやじゃない。だから困るっ」

 そう口にしたあと考えるように沈黙して

「むしろ、ふわふわするわ。おかしいわ。世界の見え方が違う。きらきらして、なんだか、すべて、きれい。それで」

「それで?」

「あなたが、その、すごく……どきどきする。あなたが、素敵に見える。どうして、見つめたいたいのに、できないの。……私、どうしらいいの? なんだか変だわ。けどいやじゃないの」

「・・・・・・そうか。それはよかった。ヴラスターリ」

 耳元でもう一度囁くと、黙ったまま視線を向けてきた。

「返事をくれないのか」

「あげなかったらまたくれるでしょ。いっぱい。だから、その返事をしたくないわ」

「・・・・・・人格が崩壊するかの瀬戸際で、よくそんな駆け引きを持ち込めるな」

「だって、もっと、ほしいわ。あなたの呼ぶ声で、その名を聞くチャンスを」

 迷うような視線は、まだ怖がっている。

「返事をくれたら、もっと与える」

「・・・・・・はい。ほら、返事、したわ」

 素直さにヴァシリオスは思わず吹き出した。

「ヴラスターリ」

「はい」

「ヴラスターリ」

「なぁに?」

「君の名前だ。ヴラスターリ」

「・・・・・・私の名前、うん。名前、ね」

 視線が合う。

 ヴラスターリの瞳は空色だ。

 イクソスも――空色の瞳をしていた。

 どんな戦場で血に染まっても、絶望の灰色のなかでも、この瞳だけはいつも自由で笑っていたのだとヴァシリオスは思い出す。

 死ぬ直前、隊長は自分になんと言葉をかけようとしたのか。

 なにもかもわかっている顔をして、自分のためにこんなものまで残した隊長は自分の弱さも、強さも、愚かさも知っていたのだろうか。

 紅の戦場で、たった一人だけ自由で、強くて、気高ったイクソス――自分の成りたかった大切な人。

 その人は今、形も、なにもかも変えて、自分の目の前にいる。

 新芽というように、なにもかも生まれ始めたむき出しの魂のまま

「私の、名前、ヴラスターリ……というのね」

「ああ。そうだ。二人で一緒にいるための名前だ」

 ヴラスターリは疲れたようにヴァシリオスの胸に寄りかかる。

 名を与えたといって、すぐに人格が形成されるわけではない。ただここにいてもいいと認めただけにすぎない。まだうまく自分を意識できない彼女は小さくて、弱くて、ヴァシリオスの腕のなかで震えていた。傷つけないように腕を広げてやると、ヴラスターリが鼻先を胸のところに押し当ててきた。

「ほしいのか・・・・・・血が?」

「え?」

 ヴラスターリが驚いたように顔をあげたのにヴァシリオスは黙ってネクタイをほどいてボタンを外した。むき出しの喉仏を差し出す。

「ほら」

「・・・・・・いいの?」

「構わない」

「・・・・・・いつも殴られたわ」

「それは、戦闘中に君が唐突に噛みついてこようとするからだ」

 ヴァシリオスは冷静に言い返す。戦っているとき、我慢できずに口を開いて噛みつかれそうになったときはたまらず応戦したが、今思えばそれもヴラスターリなりに求めの形だったのだろう。

 吸血の衝動は定期的に血が欲する。

 それが大切な相手であればあるほど、その生命を奪い取り、自分のものにしたいというのも――ヴァシリオスも経験があるからこそ、未熟な彼女がその衝動を戦闘の高ぶりで我慢出来ないのも理解した。

「夢みたい」

 ヴラスターリはおずおずと顔を寄せて、歯をたててくる。

 甘い痛みを受け止めて、血を啜られる。

「・・・・・・おいしい」

 ぽつりとヴラスターリは呟く。

「おいしいわ!」

「そうか。これも君だけだな。隊長は俺の血を飲まなかった」

 衝動に負けたヴァシリオスに自分の血を与えることはあっても、他者からとるような真似を彼はしなかった。ただ死んでしまった仲間たちの血を、口にしていた。

 今思えばイクソスは衝動に対する強い自制心と嫌悪感を持っていたのだとヴァシリオスは理解する。

 ヴラスターリはそれにたいして幼く、素直で、甘えん坊だ。

「名を与えてからはじめてだらけだな。ヴラスターリ」

「・・・・・・私のも、飲む?」

「怪我人のはさすがに、君がもう少し元気になって、このがりがりの骨と皮だけの肉体がきちんと太ったら頂くよ」

 ほっぺたを掴んで言うとヴラスターリが少しだけ落ち込んだ顔になったのに、ヴァシリオスは黙って腕のなかに抱えた。

「少し休もう。アリオンもそのうち戻ってくる。落ち着いたら・・・・・・君とともにUGNに行く」

「逃げないの?」

 このまま二人で、どこか遠くに、すべての厄介ごとを押しつけて。それは夢みたいな話だ。逃亡は破滅を意味することを二人とも知っている。

「逃げていいのか」

「いいわ」

 けれどヴラスターリは当たり前みたいに、あっさりと認める。どんな運命も、未来も受け入れるといいたげに。

 とても魅力的な提案をヴァシリオスは理性を総動員して言い返した。

「・・・・・・クローンの君はUGNの科学者がいるだろう」

「そうね。私の体は定期的にメンテナンスを受ける必要があるわ」

 それで命を縮めてもいいという態度は実にヴァシリオスの心をくすぐった。同時に守ることを欲した。

 ヴァシリオスの心はケートスが出てきたとき、確かに破壊された。

 自分の行ったことが悪だと理解していたからこそ、誰かによって裁かれることをずっと望み、ようやくそれが叶うと思ったときに、守られることで、彼は死ぬことが出来なくなった。

 今、強い衝動が指し示すのは不平等に対する怒りや不満ではなく、目の前の彼女を生かすということに向かっている。

 なにもかも失くし、価値観だって破壊されて、それで残ったものに縋るのは当たり前のことだ。

 死を望みながらもそれに踏み込むこともできない。とてもずるいタイミングで、ヴラスターリは自分を与えてきた。恨みがましい気持ちが一切ないわけではないが、ここまでされて返さないことはできない。

 結局生きたいと思ってしまう自分の汚さを、心のなかで部下たちに詫びるしかない。

「それにあれは俺がしたことだ。君が俺のために彼らを説得してくれたというなら俺はそれに賭ける。理不尽も、不平等も、ずっと受け止めてきた」

「そう」

「君が一緒なら、もう少しだけ苦しみも耐えられる。だから死なないでくれ、生きてくれ」

「・・・・・・あなたがそういうなら、だって名前をもらったし、私・・・・・・もっとしたいわ」

 眠気が襲ってきたのか、ぽつぽつと言葉を、零してエージェントの瞼が落ちていく。それで眠りを嫌うようにいやいやとする子供のような抵抗にヴァシリオスは苦笑いした。

「眠らないと、体力が戻らないぞ。安全は確保する」

「ううん。ちがうの。違うのよ・・・・・・もっと、あなたの名前を呼ばれるの」

「俺も、もっと呼びたい・・・・・・目覚めたらもっと呼ぶから今は眠って回復に専念してくれ」

 ヴラスターリがほっとしたように安堵の笑みを浮かべて目を閉じて、意識をなくすように眠りについたのにヴァシリオスは黙ってその小さなぬくもりの奇跡を抱きしめた。

「隊長、あなたはいつもそうだ」

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