共依存の恐ろしさを知っているからこそ描ける、一滴の真実

「あの人には私がいないと」。
自分を被害者の立場に縛り付けるだけでなく、
相手をも加害者のままにさせてしまう。
取り込まれながら取り込む、不思議な罠のような関係の中で、
一滴の真実が無いと、はたして誰が言えるのか?

美化することなく、歪みはそのままに。
まっすぐな目で絆を書き上げた、深い作品です。

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