第6話 みにくいアヒルの子

ある日ある時ある場所で産まれた鳥の話


アヒルの兄弟たちが次々と殻を破り出て来る中、最後の子は中々出てこず、そして目立っていました。

何故ならその子は全身金色だったのです。

その美しい羽根はキラキラと輝き、他の子たちとは違っていました。最初は皆褒めてくたのですが、段々と嫉妬から疎まれるようになり、お前なんか眩しくて目が痛くなる。見にくくて目障りだから何処かへ行ってくれ!と兄弟たちが騒ぐのです。

親鳥も最初は庇ってくれたのですが、他の兄弟のため何処かへ行ってくれと言われました。


各地を転々としながらある湖へと辿り着いた時の事です。白銀に輝く鳥の集団を見かけました。

すると鳥たちは自分の周りに降りてきてこう言ったのです。

「その者金色の衣をまといて青き水面に降りたつべし」

「これは我々一族の伝承にある一文です ただの伝説だと思っていました あなたに会うまでは」

「え?」

「どうか私たちを導いてください」


今まで仲間外れにされてきた【見にくいアヒルの子】は、ここにきて真の仲間に出会えたのです。

きっと【明るい】未来が待っていることでしょう。


解説

元はもちろん みにくいアヒルの子

汚いとかマイナスだけが孤立する理由とはならない。

周りの者と極端にかけ離れている者は、差別もしくは区別されやすいものです。

途中のアレは見覚え聞き覚えのあるアレを少し変えたものです。

ちょうど良さげだったので、金色と青色を入れ替え、場所を湖に合うように変更しています。


ちなみに銀色やら金色の鳥は、種族が何であるかなどは考えておりませぬ!

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