第2話 金だろう?

ある日ある時ある場所で太郎の体験


斧をかついだ太郎は今日も山へ木を切りに来ました。

湖のそばで丁度良い木を見つけ、斧を振り上げたとき悲劇は起きました。何ということでしょうか!手がスベり斧は湖の中へと落ちてしまったのです。

太郎が湖へ潜るか悩んでいた時、突然湖から何かが出てきました。


「あなたが落としたのはこの斧ですか?」


湖から現れたフンドシ姿の男は、その手に持った金色の斧を太郎へと差し出しながら聞いてきたのです。


「それは金の斧だろう?なら俺のものにする!」


力自慢の太郎は人ならざる者に闘いを挑み、上手投げを決めました。その後……無事に斧を強奪した太郎は村へ帰り、その武勇伝は村中へ広がりました。

ついたあだ名は【金太郎】


おしまい


解説

お話をミックスしたらダーク金太郎が誕生した話

湖から出てくる存在Xは善とか悪とか関係なく、人ならざる者に間違いありません。そんな存在が武器足り得るものを持っていたとしたら?

逃げるか、闘うか、降伏するか?

斧を無くし困っていたので、金の斧を持ち帰るという選択からの金太郎なら闘うだろう?という流れです。

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