第44話前篇 『まちゅある・さーち!』
(男の方の能力はおそらく2つ。物体に力を与える能力と、物体を爆発させる能力…前者は他の能力の応用である可能性が高そうだ。女の方の能力は確か血液操作。そっちはそこまで驚異にはならなさそう。問題は男の方…でも、プランはある。)
「『B』でえぇか?」
「問題ない」
大量の血液が合理に襲いかかる。
(おそらくこれを爆発させて始末する気だね。けど…僕の力は日進月歩で成長を遂げている。)
シュジュドォォン!
案の定、血液が爆発する。
「どうだ…!」
キィィン
「殺気を感じる!まだや!」
いつも通りの鉄のスーツを着た合理帝。
血液の散弾に突き刺された穴が、どんどん塞がっていく。
「おいおい…創造の能力はヤバいと思ったが、本当にヤバいのはもう一つの方じゃねぇか…!」
(傷が収まる度にどんどん治癒速度が加速しとる…、ってことは傷の量と治癒速度は反比例しとるってことか?)
「今度はこっちのターンだ。」
大量の刃が二人を襲っていく。
「お返しだよ。」
ダンッ!ダンッ!ダンッ!
刃が一気に連鎖爆発していく。
「さすがにそれは想定してるわ、無駄だっての」
爆風は全て、ある境界を隔てて防がれていた。
(力をバリア状に展開して防いだ…アイデア自体は早期からあったが実現は苦労したな、昨日やっとできるようになった。)
「米沢はん、最大威力でブチのめすんや。もしくは即死を狙えばえぇ。」
「緻密に狙って即死狙いよりは…勢いでゴリ押す方が良さそうだな。」
(やっぱり、彼の能力はベクトル操作で間違いない。小手調べは終わり、消耗もできないしこれでトドメを刺す!)
(ゴリ押すならやはり、あの技を使うべきだろう。宮藤は…)
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