極彩色の終末世界で異形生命体が跋扈する──奇想天外なクトゥルフワールド

第1章冒頭までを読了した時点での感想です。

世界観、ストーリー、文章構成、ルビの振り方などなど、何処から見ても混沌とした作者の味──独創性が垣間見えるところが良いです。原則がない、だからこそ、予測不可能であると。第一印象としてはテ〇フォー〇ーズが思い浮かんだので、相対する怪物もGとして脳内変換されてしまったのは僕だけでしょうかね。

一方で、読者を選ぶ作品であるというのもまた確かなようです。時系列を複雑に前後させていたり、難読漢字・難解表現もふんだんに使われていたりなど。難なく理解できる方々にとっては、むしろこの点は作品の個性として受け止められるので、一概に悪いという訳ではないですね。

戦闘描写には疾走感と緊迫感があって、非常に面白かったです。今後の展開も注目していきますので、よろしくお願いします。

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