どこにいても不調

コンサリモン

第1話

犬小屋を作って数ヶ月経ったところ、真冬が来たので、やっぱり犬のためにも犬小屋より家で生活させたほうがいいと思ったので、外で飼うことはやめた。


不要になった犬小屋は僕が作ったけれど、それを作ったことがある人なら必ずやることがあるが、忘れていた。


犬小屋に犬を入れる前にまず自分が入ることだ。


取り壊す前に入っておこうと思って犬小屋を訪問してみたけれど、犬の匂いはやっぱり凄い。


臭いが凄いので外に出たが、それでも臭い。


玄関で服を脱いでいたところ、肘に違和感があったので、触ってみると土がついていた。


いや、土だと思いたかった。


玄関で異臭を撒き散らす僕のほうに思春期の息子が来てこう言った。


「嗅覚が麻痺するほどの異臭を放つ人は、令状無しに家に入ることはできません」と。


 仕方なく、車で銭湯に行って洗うことにした。


車のドアを開けた瞬間、臭い。


家族が乗る車にクソを塗ってしまっていたのだ。


(まじかよ、次は洗車か…)


END

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