そして生きなさい、愛されて

いい話である。
前半に散りばめられた謎が、後半明かされていく。
それでいて、都会にはない武蔵野の風景を感じさせる物語は、まるでその場を訪れたような錯覚を読者にもたらしている。
主人公自身が病んでいて、癒しを求めていた。
そこにサヤ姉が「遊びにおいでよ」絶妙のタイミングで声をかけてくれた。
だから、お邪魔できたのだろう。
実にありがたい。
田舎の豊かさを思い出させる。
アヤとの再会は、サヤの贈り物かもしれない。