ふと浮かんだ台詞回し (吉原編)

「貴方が無粋だからでしょう?」

店に来たはいいが遊女と遊べなかった〜! と文句を言う客に対しての一言。


「蛇の生殺しってこういう事か」

他の店で鬱憤晴らしに来たはいいが名代を越させられて思わず一言。


「これはいけねえ。ちょっと別の店で晴らしてくるぜ」

ただでさえ色っぽい遊郭で働き詰めの男達が揃って言う言葉。


「勘違いしてませんか? ここは孤児院じゃない」

近くの村が飢饉で大量の女子供が路頭に迷っている話を聴いて。


「何だって!? 心中!? よくある事と言い切りたいが、こう何度となく起こると厄が付きそうだな」

心中事件が起きた事に楼主の一言。


「ホレ、見ろ。厄が付く時はこんな事がしょっちゅう起こる。早い所、疫病神には退散して貰わないと」

疫病神がついたみたいな時に一言。


「気のせいかな……狐が見えたような……」

敷地内にあるお稲荷さんから守り神の狐が見えたように感じて。


「ほーう。いい度胸だな。ウチの店で散々遊んで金を持っていないとな。……ちょっと面を貸して貰おうか?」

楼主のヤクザっぽい一面。この後見せしめとしてスゴイ事をされたとか、何とか。


「吉原に咲く桜には48種類の桜がある。早咲きから遅咲きまで。咲かない花はここでは用無しなんだよ」

お職の花魁が新入りに話す言葉。


「このかんざしには助けられました。無事に身請けされるまで一度として子供を授ける事は無かった。これは……」

「そのまま持っていくなり、後に継がせるなり、好きにしなさい。君にあげた物だから」

身請けされるお職の花魁と楼主のやり取り。

以降は代々に伝わるかんざしになるとか。

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