第1話 旅立ち

―カイルside―


どうも、先程王様に魔王討伐を命じられたカイル・ファームです。


職業は何でも屋をやっていて国のあちこちで仕事をこなしていたんだが…


いきなり王様に呼び出されこんな状況に…

…ハァ~


それでもって、俺の隣を歩いている茶髪の男は幼なじみのユウト・カーレッチ

職業はさっきまで狩人(今は勇者)


…なんだけど武器は弓じゃなく剣を使う

因みに理由は『弓だとまどろっこしい』


確かにコイツは強いがそれは主に魔物等に対してで、人間が相手だと加減しすぎて…


ユウト「何か言ったか?」


…一部撤回

加減をするのは主に女・子供に対してです

因みに俺には一切加減しません


何故そうかというと、実は俺半分魔物の血が流れているからです


それで狩りのたびに俺にも被害が出る

…まあ、そのおかげで俺は国一番の頑丈になったわけだ


あ、今いきなり正体明かすな的な事を感じた…


ユウト「何で俺がてめぇと旅に出なきゃならない?」


カイル「何ででしょうね」


因みに俺が半分魔物だと知っているのは親父とユウトだけ

当然王様はそんな事知らないから俺とユウトに旅に出ろって言ったんだろうね


ユウト「アイツもふざけた事言いやがって、俺が一番強い狩人?

んなもん当たり前だ!!」


カイル「当たり前なの!?」


ユウト「俺は魔物を全滅させるために頑張っているんだからな」


だったら魔王倒さなきゃいかんでしょ


ユウト「あ、でも魔王倒せば後は雑魚ばかり…

よし、俺の最強伝説の為にも魔王をぶっ飛ばしてやる!!」


結局魔王討伐に行くのね…


ユウト「てなワケで、協力しろよ」


カイル「俺に拒否権‥「ねぇに決まってんだろ」」


…だろうね

それじゃ 旅始めますか…


――――

―――

――


とりあえず国の外に出ました

そこで問題が発生しました。



ユウト「ところで、魔王ってどこにいるか知ってんのか?」


カイル「ごめん、俺も知らない」


そう魔王の居所について…って、だからってユウト俺に剣を向けるな!


ユウト「何で知らねぇんだよ?」


カイル「いやいや、ほぼ一般の人が知ってるワケないじゃん!」


ユウト「チッ、仕方ねぇゴロツキ町までワープ使って行くぞ」


読者に説明します。

ワープとは一瞬で村や町に行ける魔法(知ってる場所限定)

まぁ俗に言う移動魔法


ユウト「でも、その前に…」



ユウト「そこの草むらに隠れている魔物を殺ってからな…」


草むらを睨みながら剣を構えるな

普通に恐いから


ガサッと草むらから出てきたのはイノシシ…

だが、大きさはでかい普通のと比べると三倍程大きい……もしかするとコイツ主じゃね!?


ユウト「ちょうどいい具合の大物登場じゃねぇか」


うわ~、これはどっちが勝…て、ん?


カイル「質問」


ユウト「何だ?」


カイル「何故に俺の襟首を掴む?」



ユウト「…そ~‥

「待て待て!答えろよ!!」

‥れ!」


あぁ!やっぱ人の事投げやがった―!

…ってこのままいったら主(推測)にぶつかる!!




ゴチンッ!!


………


……



―ユウトside―


うし、俺の見事な投球で魔物に当てた

あ、今カイルが気絶したので、俺…ユウト・カーレッチが状況説明をしてやる


カイルは丈夫な奴だから魔物にぶつけても平気だと思ったが投げただけで気絶とはけしからん

というわけで、カイルごと…


ユウト「サンダーソード!」


一応説明

サンダーソードっつうのは剣を使って雷系の魔法を出して遠くにいる奴(主に魔物とかカイルとか)を倒す攻撃だ


バリバリっと剣から放たれた電撃がカイルごと魔物を襲う


カイル「ギャー!!」


おー、よく光る、よく光る

…そういえば、マンガとかは雷とか受けた人ってレントゲンみたく骨見えるようにしてるけど、実際黒ゴケになるだけだよな


カイル「何俺ごと攻撃してるんだよ!?」


あ、気がついた


ユウト「いいじゃん

魔物殺せたし」


カイル「俺まで殺す気か!?」


ユウト「んな事、いつもの事だがら平気だろ?」


カイル「平気なワケないから!

俺バッチリ焦げてるから!!」


やった俺が言うっつうか思うのもなんだが………焦げたら普通死ぬだろ…

まあ、無視して魔物を運…って、大きくて無理だ


カイル「人の事無視して…ってどうした?」


よし、カイルに運んでもらうか

コイツなら一人でも運べるだろ


ユウト「これ(魔物の死骸)町まで担いでけ」


カイル「え!ちょっ、無‥

「お前に拒否権はない」

‥だからって、人に剣を向けるな!!」


ユウト「とっととやらないとこの世からおさらばするぞ…」


言うだけのただの脅し


カイル「やります!(泣)」


うん、やっぱ持つべきものは友だな


カイル「今失礼な事考えたろ?」


ユウト「いや、持つべきものは友だと思った」


カイル「嘘つけ!

『友』じゃなくて『下僕』って顔に書いてあるぞ!!」


コイツ後でしばくか


ユウト「じゃあ、俺は町までワープ使って行くから」


因みに今の俺じゃワープは一人だけしかできない


カイル「ちょっ!待っ…」


ユウト「ワープ」


カイルを無視して行くか

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勇者と愉快(?)な旅!? ハロス @harosu5425love

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