スランプ打破の境界線

 私も含めた、書き手のほとんどが陥る状態、スランプについてです。


 その理由は様々ですね。

 構想、プロット、執筆、推敲、いずれかの段階での躓き。

 私生活や人間関係の変化。

 病気など身体的問題の発生。

 etc.etc.…


 まあ、個人の問題はそれぞれで解決するしかないのですが、肝心なのはその後です。

 どうにも創作意欲がわかない。やる気が起きない。

 ここで筆を折る、もとい投稿サイトを開かなくなるのも一つの道です。

 でも諦めきれない、また書けるようになりたい。

 そんな人に、個人的にお勧めするのはこれです。


 毎日なにか書け。


 そんなの当たり前だろ。

 なんて反論が来そうなのは百も承知です。

 ですが、こんな単純なことが、意外とできていない人が多い。

 おそらくは、PCや紙とペンの前に座っても何も思いつかない、と言い訳しているんじゃないでしょうか。

 そんな言い訳はいいから書け。これが私の持論です。

 だって、本当に何も考えていないなら、そもそも人間は生活できていません。


 朝起きて、顔を洗って、食事の準備をして、食べて、歯を磨いて、出かけて。

 これだけの複雑なことをやっているのに、何も考えていないなんてあり得ません。

 そんな言い訳が許されるのは、本能のままに生きる動物だけです。


 別に、小説を書けとは言いません。

 エッセイ、私小説、日記、なんだったら殴り書きでも構いません。

 その日起きたことを言語化し、文章に残してください。

 そうすれば見えてくるはずです。自分というキャラの設定を。

 そこから物語が広がっていく作家さんも、少なからずいるようですし、一つの創作方法ではあります。

 執筆の進め方に迷ったら、別のアプローチで気分を変える。

 大事なことだと思いますよ。


 言うまでもないですが、これらは私生活に支障のない範囲内で。

 例えば、間違っても無断で友達のことを小説でひどい奴にしないように、現実と空想の区別はつけましょう。

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